2019年12月30日07時44分
２０２０年東京五輪・パラリンピックの期間中、ホテルなどの宿泊費は高騰し、予約することが難しくなる見通しだ。大会ボランティアら宿泊が必要な人はどうすればいいのか。専門家は「これから開業するホテルや郊外の施設、カプセルホテルやホステルにまで視野を広げれば、まだまだ予約は取れるはず」と話す。
ホテル評論家の滝沢信秋さん（４８）によると、期間中の五輪会場周辺の宿泊施設は、通常１泊１万円程度のビジネスホテルが３万～４万円ほどに跳ね上がるとみられる。ゴールデンウイークなどの繁忙期より高く、空室確保は困難が予想される。
狙い目は、まだ予約の始まっていない新規開業のホテルだ。厚生労働省によると、東京五輪の開催が決定した１３年度の都内のホテル・旅館などは２８５１施設だったが、１８年度は３７８０施設に増加。今後、さらに増える見込みだ。
１９８０年代に建てられたラブホテルを改装したホステル＝２０日、東京都台東区
ＪＴＢは２０年の旅行動向として、古民家などを改装したゲストハウスや、テーマ性の高い宿泊施設の増加に注目する。文化体験への旅行者の関心が高まっており、担当者は「体験型の消費に変化している中で、ホテルにも新しい選択肢が登場している」と分析する。
バブル時代に建てられたラブホテルを一般向けホテルに改装し、人気を集めている「カオサンワールド浅草旅館＆ホステル」では、東京五輪に向けた連泊の問い合わせが相次いでいる。低価格で「インスタ映え」する内装は、特に外国人旅行者に人気だ。担当者は「一人旅からご家族まで、変わった宿に泊まってみたい方はぜひ予約してほしい」と呼び掛ける。
五輪期間の予約受け付けはこれからというホテルも多いとみられ、滝沢さんは「千葉や埼玉など、電車で３０分ほどで都心へ行ける郊外の宿泊施設もまだまだ予約できる。ホテルがないと不安に思っている人も多いが、方法はいっぱいある」と話している。 
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December 30, 2019 at 05:44AM
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大会期間、ホテル確保は？ ホステル・郊外も視野に―東京五輪 - 時事通信ニュース
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