保釈中の前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で、ゴーン被告と米国籍の男性2人が合流した東京都内のホテルに別の外国人男性がいたことが7日、関係者への取材で分かった。

この男性は、3人が面会した部屋を予約した疑いがあるという。東京地検は逃亡に協力した可能性があるとみて、警視庁と連携して捜査を進めている。

関係者によると、ゴーン被告は出国当日とみられる昨年12月29日の午後2時半ごろ、保釈条件で指定された東京都港区の住宅を1人で出て、同区六本木のホテルで米国籍の男性2人と合流した。防犯カメラなどの捜査で、この場に別の外国人男性がいたことが確認されたという。

ゴーン被告はホテルの部屋で服を着替えた後、2人とともに新幹線やタクシーを使って関西空港近くのホテルに移動。その後、プライベートジェット機で午後11時10分に同空港を離陸し、トルコ経由で翌30日にレバノンに入ったとみられる。

米国籍の男性2人は関空近くのホテルを出る際に大型の箱二つを運んでおり、地検はゴーン被告がうち一つに潜んでプライベートジェットに乗り込んだとみている。(共同)