Tuesday, January 7, 2020

イラン、米に報復 イラク駐留先に弾道弾:国際(TOKYO Web) - 東京新聞

 【カイロ=奥田哲平、ワシントン=金杉貴雄】イランは八日未明(日本時間同日朝)、米軍が駐留するイラク国内の基地二カ所に向け、複数の弾道ミサイルを発射した。死傷者が出ているかなど被害の程度は不明。イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が三日に米軍に殺害されたことへの報復攻撃を実行した。イラン国営メディアなどが伝えた。

 一九八〇年に米国とイランが国交を断絶して以降、イランが米軍の駐留する基地を直接攻撃するのは初めてとみられ、両国の対立は過去最悪の危機に発展した。米国が反撃すれば全面衝突に発展し、中東の不安定化や、世界経済への悪影響が懸念される。

 米メディアによると、現時点で米側の死者は確認されていない。米国防総省などによると、ミサイルはイラク中西部のアサド空軍基地と北部クルド人自治区アルビルに少なくとも十発以上が発射された。トランプ大統領は攻撃があった後の七日夜、ツイッターへの投稿で「すべては順調だ。現在、死傷者と損害の精査を進めている。われわれは世界で最も強力で装備の整った軍隊を持っている」と強調。「明日の朝(日本時間八日夜)に声明を発表する」と書き込んだ。

 革命防衛隊は声明で、攻撃を「殉教者ソレイマニ作戦」と名付けたとし、「成功裏に爆撃した」と宣言。「(イランに対する)これ以上の攻撃は、破壊的な反撃を受けるだろう」と米国を警告し、米国の友好国に向けて「イラン攻撃に領土使用を許可する場合は標的にする」としてイスラエルも攻撃対象と忠告した。

 イランのファルス通信によると、射程五百キロの短距離弾道ミサイル「ファテフ313」が使用され、イラン西部ケルマンシャー州から発射された。

 国民的人気の高かったソレイマニ司令官の殺害を受け、イランは「米国は一線を越えた」と激しく反発。最高指導者ハメネイ師が「血で染まった手を持つ犯罪者は、厳しい報復を受ける」と予告するなど、強硬論が強まっていた。国を挙げて喪に服し、七日に司令官の遺体埋葬が終わったばかりだった。

 攻撃前、トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し七日、イランが司令官殺害への報復を宣言していることについて「われわれは完全に準備ができている。もしやられれば報復攻撃する」と強調していた。

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