小学校の授業に「宇都宮学」登場 「先人に学び魅力気付いて」:栃木(TOKYO Web) - 東京新聞

小学校５、６年生が学ぶ「宇都宮学」の副読本

　宇都宮市の小学校で、本年度から地元の自然や伝統文化を学ぶ「宇都宮学」が授業に組み込まれる。宇都宮学は、「総合的な学習の時間」に副読本に沿って授業が行われる。副読本は、子どもたちだけでなく大人が読んでも楽しめる構成となっている。市内の図書館などにも配布した。

　宇都宮学は、小学校五年生と六年生が「総合的な学習の時間」で学ぶ。五年生のテーマは「宇都宮の自然と交通」。市内の雑木林が豊かな生態系を守っている様子のほか、イチゴ、ナシなどの特産の農産物を紹介している。交通の分野では道路、鉄道の歴史や、整備が進む次世代型路面電車（ＬＲＴ）を学ぶ。

　六年生のテーマは「宇都宮の伝統文化」。宇都宮にゆかりが深い「百人一首」、地域に伝わる「夏祭り」、郷土料理「しもつかれ」などに触れている。副読本はＡ４判、八十三ページ。

　宇都宮市教委学校教育課の担当者は「現代から過去の様子、先人たちの知恵や工夫を学ぶことで、宇都宮の魅力に気付いてもらいたい」と話す。

　今回は小学生版だが、二〇二一年度からは中学生の「宇都宮学」が始まる予定で、「宇都宮の幕開け」から「未来へ羽ばたく宇都宮」まで、学年を追って学べる中学生版の副読本を作製する。（原田拓哉）

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