Thursday, August 27, 2020

大阪府「さきしまコスモタワーホテル」を契約解除 3億円超の賃料滞納とホテル側の主張 - ホテルバンク

大阪府の咲洲(さきしま)庁舎に入居している民間ホテルが賃料約3億2千万円を滞納していたとして、府が7月末に賃貸借契約を解除したことが明らかになった。府は今後、提訴も視野に入れながら滞納分の支払いを求める方針。

出典:さきしまコスモタワーホテル

民間ホテルは「さきしまコスモタワーホテル」。2018年に大阪府と賃貸契約を結び、2019年1月から咲洲庁舎の一部でホテル営業を始めた。庁舎の空きスペースを活用する目的の公募に当選し、55階建て庁舎の7~17階の全フロア(1万6千平方メートル)に入居している。

ホテルを運営するのは、堺市の自動車販売業でホテル事業に進出しているリコジャパンと和泉市の不動産会社の西辻工務店が100%出資する共同会社。同ホテルは2019年の開業後、修学旅行客やインバウンド向けのホテルとして、20年には371室の全面開業を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で工事が遅れていた。また、北隣の夢洲(ゆめしま)で開催される「25年大阪・関西万博」での需要も期待されていた。

府とホテルは2018年から20年間、賃貸借契約を締結。直近の賃料は月3500万円だったが、2019年10月分から2020年7月分まで賃料を支払っておらず、賃料や光熱費などの滞納金は総額で約3億2千万円に上る。

これを受けて、府は7月末に賃貸借契約を解除した。しかし、ホテルが営業を続けているため、フロアの明け渡しや滞納金の支払いを求めて民事訴訟を検討している。

ホテル側の言い分は、契約後にエレベーターから出る音が基準を大幅に上回ることが分かり、防音工事に4億円掛かったことで資金繰りが悪化したというもの。ホテル運営会社の担当者によると、賃料の支払いを停止していると認めた上で、「府には瑕疵(かし)担保責任があり、一方的な契約解除は不当だ」と主張、さらに工事費用の負担を求めている。

一方、大阪府の庁舎室・尾川文彦室長は「(エレベーターの騒音対策は)ホテルとして必要な備えなので、ホテルで改修して頂くべきものと考えています」と反論。

大阪府咲洲庁舎は大阪市住之江区南港北(咲洲)にある高さ256.0m、地上55階・地下3階建ての超高層ビル。愛称は「さきしまコスモタワー」、旧名称は「大阪ワールドトレードセンタービルディング」。大阪市の第三セクターが1995年に約1200億円を投じて建設したが、交通の便が悪く、テナントが十分に入らず破綻した。維持管理費が賃料収入を大幅に上回る状況が続いたことで、バブル期に計画された「負の遺産」と言われていたが、橋下知事時代の2010年に、府が救済して約85億円で買い取った経緯がある。

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