
JA福岡大城は日本通運や東京青果と連携し、1月からイチゴ「あまおう」の船舶による海上輸送を本格的に始めた。船舶用コンテナを使い従来のトラック運送より高い95%の湿度を維持。傷みも少なく、市場関係者から好評だ。市場到着は半日程度遅いため、事前に販売先を決めてスーパーに届く時間の差を埋めることを目指す。(木村隼人) JAは週1、2回の船便で、1回に約2万パックを運ぶ予定。コンテナは連携する日本通運の船舶用コンテナで保湿資材を備える。陸上輸送では東京の市場到着時に湿度が約70%まで下がるが、95%の湿度を維持でき、温度も4~5度を保つ。取り組みに協力する県の南筑後普及指導センターは「農研機構が示すイチゴの貯蔵最適湿度や温度を保てる」と話す。 「あまおう」はJA集出荷場に午前中のうちに農家が持ち込む。午後に集出荷場を出発。同日夕方に博多港で船舶に積み込む。翌々日朝に東京港に到着、午前9時ごろ市場に運ぶ。 市場への到着は、陸上輸送より半日程度遅れるため当日のせりには間に合わないが、「事前に販売先が決まっていれば陸上輸送と同じタイミングにスーパーに陳列することも可能」(JA福岡大城)とみる。 JAは運送業界の人手不足などの課題に、産地として対応する必要があると判断。日本通運や東京青果と連携し、今回の海上輸送を始めた。 JA、港、市場間を結ぶトラック輸送でも、コンテナに専用のパレットでフォークリフトを使って積み込み、運転手に荷降ろしの負担を掛けない。従来の10トントラックから市場での荷降ろしに2時間以上かかっていた作業を20~30分まで削減。レンタルパレットを使いパレット不足を防ぐ。 JAは20年3~5月に7回、船舶輸送を試験した。春先の温度や、船揺れの影響による品質の変化なども確認済みだ。試験では福岡県内と東京都内をそれぞれ別の運送業者に委託したため、従来より約3割増のコストがかかったが、正式運用で削減していくという。 JA福岡大城園芸特産課の枝光太志課長補佐は「近隣JAと協力した混載も視野に入れたい」と展望。「大消費地に高品質な状態で輸送することで、農家所得向上につなげたい」と力を込める。
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February 04, 2021 at 08:15AM
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