Friday, April 30, 2021

アメリカの製薬会社モデルナのワクチン 第1便が関西空港到着|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

アメリカの製薬会社、モデルナが開発し、現在、承認申請中の新型コロナウイルスワクチンの国内への輸送が始まり、関西空港にワクチンを入れた6つの専用コンテナが到着しました。
モデルナのワクチンが承認されれば、政府が東京と大阪に開設する大規模な会場などで使用する方向で調整しています。

モデルナのワクチンを載せた航空機は、日本時間の29日夜、ベルギーの空港を出発し、30日午前9時すぎ、関西空港に到着しました。
この航空機は国内への輸送の第1便で、関係者が見守る中、ワクチンの入った保冷用の6つの専用コンテナが貨物室から降ろされました。
5月も複数回、輸送される予定だということで、承認されるまでの間、倉庫で保管されるということです。
国は、モデルナのワクチンをことし9月までに5000万回分、人数にして2500万人分の供給を受ける契約を結んでいます。
モデルナのワクチンの流通などを手がける武田薬品工業は3月、厚生労働省に承認の申請を行いました。
承認されれば、政府が東京と大阪に開設する大規模な会場などで使用する方向で調整しています。

【関西空港の体制は】。
関西空港では、物流を担当する会社や税関などの関係機関で対応チームを立ち上げ、輸入されるワクチンを遅延無く輸送するための体制を整えました。
この結果、通常は速くても2時間から3時間はかかるという通関などの手続きが1時間以内に短縮できるようになったということです。
新型コロナウイルスのワクチンが関西空港に到着するのはこれが初めてで、空港を管理する関西エアポートは、今後もスムーズに輸送ができるよう対応を続けたいとしています。

【モデルナのワクチンとは】。
モデルナが開発したワクチンは、すでに国内で承認されたファイザーのワクチンと同様に遺伝物質の「mRNA」が使われています。
新型コロナウイルスの遺伝情報を体内に取り入れてウイルスの一部を作ることで免疫を獲得する新しいタイプのワクチンで、海外では1回目の接種から28日後に2回目の接種を受けることになっています。
臨床試験では、およそ94%の発症予防効果が確認されています。
▼アメリカでは去年12月に緊急使用の許可が出たほか、▼EU=ヨーロッパ連合もことし1月に使用するための販売許可を出しました。
モデルナによりますと、カナダやイスラエル、イギリス、スイス、シンガポール、カタール、それに台湾でも使用の許可などが出ているということです。
厚生労働省は、モデルナが開発に成功した場合、ことし9月までに5000万回分、人数にして2500万人分の供給を受ける契約を結んでいます。
このうち2000万人分は、6月までに供給されることになっています。
国内では3月、モデルナのワクチンの流通などを手がける武田薬品工業が、厚生労働省に承認の申請を行いました。
田村厚生労働大臣は、3月下旬、「予断を持って言えないが、5月中にも承認ということもあるかもしれない」と発言しています。
政府は、東京と大阪に新型コロナウイルスワクチンの大規模な接種会場を設置する方針で、東京の会場については5月24日の開設を目指していますが、モデルナのワクチンを使用する方向で調整していて、厚生労働省が有効性や安全性の審査を進めています。

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April 30, 2021 at 09:38AM
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