パレスホテル、家庭で食べられるロスフード製テイクアウトを発売
パレスホテルは「フードロスバンク」(東京・港)と共同で、ホテルとしては初めてのロスフード食材を使用した総菜新商品「ケークサレ」を、9月に発売した。総菜に使用されるのは、見た目が不揃いで、流通規格に合わないために農家で廃棄されるはずだった新鮮な野菜だ。長年食品ロス問題に取り組んできたパレスホテルは、ステイホーム向けのテイクアウト用商品として販売することで、サステナビリティと集客の両方の実現を目指す。(寺町幸枝)
サステナビリティコンセプトを具現化した動き
ラグジュアリーホテルとして国内で確固たる存在感を示すパレスホテルが、フードロス対策に取り組んでいる。2021年に正式にサステナビリティコンセプト「未来を、もてなす」を立ち上げたパレスホテルにとって、「ロスフードで作られたケークサレ(塩味のケーキ)」の販売は、その具体的なアクションの一つだ。 今回のプロジェクトに関わる「フードロスバンク」は、傷ありや大きさが不揃いなために正規の流通に乗らず廃棄されていた野菜の販売を促進する団体。パレスホテルの渡辺勝総支配人が、フードロスバンク創設者の山田早輝子さんと知り合ったことをきっかけに、商品開発がはじまったという。 このケークサレの販売は、季節ごとに使用される野菜に変化はあるものの、継続した取り組みとしてパレスホテル東京内「スイーツ&デリ」で続ける予定という。
パレスホテルは業界きってのエコ先駆者
パレスホテルは1997年に生ごみを発酵処理し肥料化する「生ごみのリサイクル」を始め、ホテルとしては初めてリサイクルされた肥料「エコパレス」を特定農家に提供する活動を実施している。 2019年には日本食材による「地産地消」がコンセプトのフレンチレストラン「エステール」をパレスホテル東京にオープンさせた。同レストランは、オープン当初からフードロスを最小限に留められるよう「使用できる食材は全て調理する」をコンセプトとしている。 例えば、野菜は生やローストだけでなく、砂糖漬けやパウダー、ジュースにするといった様々な手法を駆使して残さず利用。魚も皮をチップスにし、骨はデコレーションで利用するといった工夫を取り入れている。
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September 29, 2021 at 06:16AM
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パレスホテル、不揃い野菜を捨てずに総菜に(オルタナ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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