MBC南日本放送
鹿児島中央駅近くにある鹿児島東急REIホテルが今月、営業を終了しました。「鹿児島東急イン」としてスタートし、34年にわたって親しまれてきたホテルの最後を取材しました。 今月1日、鹿児島東急REIホテルが34年の歴史に幕を下ろしました。ホテルは1987年に「鹿児島東急イン」として開業。客室は190室、レストランや結婚式の披露宴会場もあり、1994年のピーク時には年間200件、1日3組の披露宴が開かれました。 しかし、去年から新型コロナの影響でレストランや宴会場の利用が減少。賃貸借契約の終了する今月1日をもって営業を終えることになりました。 新元秀一さん、69歳。オープンの時から32年間勤務し、営業支配人などを歴任。定年後もアドバイザーとして関わってきました。 新元さんには、特に思い出深い場所があります。 (新元さん)「こちらの部屋がジュピターといいまして、天井を見ていただくとわかると思うんですが、星くずのように感じて、星の名前をつけたかったんです」 披露宴会場の名前は、新元さんが当時の仲間と名づけました。隣の部屋とつなげたときの名称は“ペガサス”。夫婦となった二人に「未来に向かって羽ばたいてほしい」という願いを込めました。 フロント業務を担う竹下剛さんにとっても披露宴会場は特別な場所です。9年前、自身もこの会場で披露宴を開いたのです。 (竹下剛さん)「喜んでここで挙げさせていただきました」 (新元秀一さん)「みんな万来の拍手でお祝いを。見送らせていただきました。一番うれしいですよ」 従業員は喜びも悲しみも分かち合えるいい雰囲気の職場だっただけに、営業終了に戸惑いもあったと話します。 (34年間勤務の有満明広さん)「正直どうなるんだろうなっていうのはありました。コロナさえなければどうだったのかなっていうのも半分の期待はありますけど」 (新元秀一さん)「これがなくなるということは自分の歴史を消されたみたいな気がします。だからもっと続いてほしかったなと」 閉館前日の先月30日。レストランの営業はこの日が最後。この日のために訪れた常連客の姿もありました。 (シェフ)「ついにですね、この日を迎えてしまいました」 (客)「残念ですよね、やっぱり。さみしくなるねって」 (レストランで22年間勤務の田中仁さん)「1回食べてもう一口また食べたいというのを目指したんですよね。ここに来たらこれが食べられると思って来るお客さんが多かった。お客様には感謝しかないです」 夕方。ホテルの外には34年間の感謝を表したポスターが張られました。 (5年間勤務の盛田未来さん)「やっと終わりました、私の最後の仕事が」 そして最後のチェックイン。閉館に驚く常連客も。 (客)「(出張で)大体月に3回くらいきていた。びっくりしました。駐車場が一番近いのがここなんです。記念すべき日だったかもしれない」 そして閉館当日。最後は従業員全員で宿泊客を見送ります。 (34年間勤務の有満明広さん)「ここで34年間過ごしたのは次のステップに生かせるかなとは思います。いろんなこと学びましたね」 (6年半勤務の満尾貴美子さん)「卒業式みたいな気分で寂しさもあり。みんなに助けてもらって毎日楽しく仕事ができたので本当にありがたいと思っています」 (従業員一同)「34年間、ありがとうございました」 多くの人に愛されたホテルは、この日、34年間の歴史に幕を下ろしました。
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October 05, 2021 at 05:35PM
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