Sunday, April 24, 2022

コロナ・戦争・政治に包囲された「輸送用機械産業」 四半期決算で回復できるのか? - Merkmal

運輸・輸送用機械産業の回復は見込まれるか。現在、海外経済の回復や世界的な半導体不足などにより、ボトルネックが警戒されている。

産業の回復は見込まれるか

自動車のイメージ(画像:本田技研工業)
自動車のイメージ(画像:本田技研工業)

 2022年4月4日に公表された3月短観の大企業調査全容は、2月25日から3月31日にかけて資本金10億円以上の大企業約1900社に対して行った調査だ。

 先月公表された法人企業景気予測調査に続いて、今期業績予想の先行指標として注目される。

 そこで今回は同調査を用いて、4月下旬から本格化する四半期決算発表で、どの程度運輸・輸送用機械(自動車、鉄道車両、船舶、航空機など)産業の回復が見込まれるかを展望してみたい。

減収減益から増収増益に

大企業の半期別売上高と経常利益計画。左が売上高、右が経常利益(画像:永濱利廣)
大企業の半期別売上高と経常利益計画。左が売上高、右が経常利益(画像:永濱利廣)

 図は、3月短観の調査対象の大企業(全産業、除く金融)が計画する

・半期別売上高
・経常利益前年比

の推移を見たものである。

 まず売上高(左図)を見ると、2022年度は下期にかけてプラス幅が縮小するものの、上期・下期とも増収計画となっている。一方、経常利益(企業の本業による儲けである営業利益に、財務活動や投資活動による損益を加えた利益)を見ると2021年度下期は前回から上方修正となったものの、2022年度は減益計画になっている。

 このことから、決算発表で2022年度の企業業績見通しを慎重に出してくることが予想される。つまり産業全体で見れば、売上高の半期ごとの伸び率は前年比で縮小するものの増収を維持する一方、経常利益については本年度減益計画に転じる姿となっているということである。

マイナスに転じた出荷在庫バランス

出荷在庫バランス(画像:永濱利廣)
出荷在庫バランス(画像:永濱利廣)

 特に直近の2022年2月は川上の電子部品デバイスのみならず、輸送用機械の出荷在庫バランス(出荷前年比-在庫前年比)がマイナスに転じている。

 新型コロナウイルスの感染者数が依然高水準にあるところにウクライナ戦争が重なったことなどから、景気循環的に厳しい状況にあることも慎重な収益計画の後ろ盾になっている可能性がある。

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