Wednesday, July 27, 2022

ウクライナ危機 オデーサに支援物資輸送 子どもたちへの壊滅的な影響に警鐘 - 公益財団法人日本ユニセフ協会

2022年7月26日オデーサ(ウクライナ)

ユニセフ(国連児童基金)は、ウクライナ南部の戦火に見舞われた地区で暮らす推定5万人の子どもたちを支援するため、合計27台の貨物トラックを使って、オデーサに支援物資を届けました。

壊滅的な影響に警鐘

南部で紛争の被害を受ける約5万人の子どもたちのために、オデーサに届いた命を守る支援物資。(ウクライナ、2022年7月26日撮影)

© UNICEF
南部で紛争の被害を受ける約5万人の子どもたちのために、オデーサに届いた命を守る支援物資。(ウクライナ、2022年7月26日撮影)

オデーサ市に届き配置される物資は、清潔な水や衛生設備の不足による病気、特に脆弱な人々にとって危険な病気を防ぐための浄水設備や衛生物資などです。清潔な水を届けるためのろ過フィルターや浄水剤およそ11万人分に加え、衛生キットは1万4,000人の子どもたちの健康を守るために役立てられます。

ユニセフ・ウクライナ事務所代表のムラ―ト・シャヒンは、「ユニセフは、オデーサとその周辺を含む重要な地域に命を守る支援物資を届けており、ウクライナ東部で続く戦闘と砲撃の影響を受け最も厳しい状況にある家族のために迅速に対応することができます。安全な水の供給と衛生キットの提供は、この厳しい状況下で推定5万人の子どもたちが健康を維持するのに役立つでしょう」と述べました。

これらの物資は、オデーサ市だけでなく、ここ数週間激しい砲撃を受けているミコライウなど、戦闘の前線に近い地域にも届けられる予定です。さらに、こうした物資は、紛争で被害を受けた地域からオデーサに避難してきた国内避難民の家族や子どもたちの生活環境の改善にも貢献することになります。

■ユニセフ「ウクライナ緊急募金」ご協力のお願い

ウクライナでは、2022年2月から続く戦闘によって、今すぐに人道支援を必要としている子どもの数は、ウクライナ国内で300万人、避難先の難民受け入れ国で220万人以上にものぼっています。

ユニセフはウクライナ国内に留まり、子どもたちと家族のための支援活動を継続するとともに、周辺国に避難しているウクライナ難民支援も強化しています。

その活動を支えるため、日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ウクライナ緊急募金」を受け付けております。

避難を余儀なくされ、教育の機会を奪われ、恐怖におびえ心身ともに影響を受けている子どもたちとその家族に、人道支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

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