上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、シャンシャン(雌、5歳)は21日午後、成田空港発のチャーター機で中国へ飛び立った。

シャンシャンが乗ったケージを動物園から成田空港まで運ぶなど、今回の輸送に携わったのは、国際輸送大手の「阪急阪神エクスプレス」(本社・大阪市)だ。

同社は、1972年(昭47)に日本に初めてやってきたジャイアントパンダのカンカンとランランを運んだことで知られ、「動物輸送のパイオニア」と呼ばれる。すべてのジャイアントパンダの輸送を手掛けており、シャンシャンの両親リーリーとシンシンが中国から来日した際も担当した。パンダのほかにもコアラやゾウ、ゴリラなど多くの動物の輸送にも携わるなど、豊富な実績を持っている。

パンダファンの間でも、輸送を同社が手掛けているのは知られているようだ。21日朝、上野動物園を出発する同社のトラックがテレビで生中継されると、SNSには「シャンシャンを運んでいるのが阪急阪神エクスプレスであることに興奮している」などの書き込みもみられた。