Thursday, April 6, 2023

トラック輸送の無駄を減らすフロック・フレイト | いま注目すべき破壊的企業 - courrier.jp

鉄道がない米国でトラック輸送は物流の生命線 Photo by Bob Riha, Jr./Getty Images

鉄道がない米国でトラック輸送は物流の生命線 Photo by Bob Riha, Jr./Getty Images

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米国の経済専門チャンネルCNBCが毎年選出する、注目すべき未上場の新興企業を集めた「破壊的企業50(Disruptor 50)」。業界の常識を塗り替える“破壊者”として取り上げられた企業は、どんなビジネスを手掛けているのか。この連載では選出された企業の事業内容や革新的な点を紹介していく。


無駄が多いトラック輸送


14位にランクインしたのは、テクノロジーの力でトラック輸送の無駄を減らすことを目指すフロック・フレイトだ。

コロナ禍であらゆる物流網が停滞した。今後の物流のあり方が問われ、物流関連のスタートアップが一層注目を集めた。なかでもトラック輸送の効率化に注力するフロック・フレイトは「破壊的企業」2021年の42位から、1年後には14位に一気にランクアップした。

国土の広い米国では、トラック輸送が物流を支えている。
コロナ禍でトラック運転手が不足。およそ8万人足りないとも言われ、トラック運転手の給料の急騰ぶりが話題となった。

一方で、コンテナのおよそ3分の1が空っぽのままトラックで輸送されているなど、無駄が多いのが現実だ。トラック運送業界で仕事の経験があるフロック・フレイトのザランスキーCEOは「トラック輸送の荷主は、空気を運んでいる」とも表現した。

そこで同社はトラック輸送の空白を埋めるためのアルゴリズムを組んだ。荷物でいっぱいになったトラックが行き交うよう、トラック輸送をシェアできる仕組みを作ったのだ。

環境負荷を低減


フロック・フレイトが注力したことは、輸送のハブとなる経由地を作り、そこで積荷を組み替え、再び目的地に向かわせる仕組み作りだ。相性の良い積荷を組み合わせれば、積荷の劣化やダメージが軽減される。競合に比べて荷物を早く目的地に運ぶこともできる。

この仕組みによって、荷主の運賃が割安となるばかりでなく、環境負荷も低減する。ザランスキーCEOは「世界を救うためにフロック・フレイトはやるべきことをやる」と、地球環境に関するテーマでTEDトークにも登壇した。

2021年にはソフトバンクグループ傘下のビジョンファンド2が、フロック・フレイトの企業価値を5億ドルとし、1億1350万ドル(約148億円)を投じたと米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報じている。フロック・フレイトは集めた資金で、効率的な輸送を可能にするアルゴリズムとマシーンラーニング技術への開発を加速させるとしている。

米「タイム」誌の2022年「最も影響力のある100社」にも選ばれた。

創業者:オレン・ザランスキー(現CEO)
創業: 2015年
本社:南カリフォルニア
資金調達額: 3.99億ドル(約519億円)
企業価値評価額: 10億ドル(約1300億円)
根幹技術:クラウドコンピューティング
業種:ロジスティクス
「破壊的企業50」選出回数:1回(2021年は42位)


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