Wednesday, July 19, 2023

NIPPON EXPRESSホールディングス、共同輸送とモーダルシフトに挑む - 日経BP

サステナビリティビジョンを策定し、共同輸送やモーダルシフトで脱炭素社会の実現と2024年問題に取り組む。CO₂排出量の可視化ツールや環境負荷の少ない物流ルートを開発し、社会のサステナビリティに貢献する。

 NIPPON EXPRESSホールディングスは2022年1月、サステナビリティ推進部を発足させ、23年1月にはサステナビリティ方針とビジョンを策定した。「事業を通じて3つの価値を提供していく」と話すのは、同社執行役員でDX推進部・サステナビリティ推進部担当兼DX推進部長兼日本通運執行役員を務める海野昭良氏だ。

 サステナビリティビジョンで示した3つの価値とは、「社会的価値(安心・安定の提供/働く人の幸せ)」「環境的価値(地球環境の保全)」「経済的価値(NIPPON EXPRESS=略称NXの持続的成長)」だ。これを通じて企業理念の実現を目指し、サステナビリティ経営を深化させる。

2024年問題に挑む

 このサステナビリティビジョンに基づき、マテリアリティ(重要課題)を6つ設定している。「品質の向上と新価値の創造」「気候変動への取組み」「持続可能でレジリエントな物流インフラの構築」「事業のデジタル化とDXの推進」「従業員エンゲージメントの向上」「ガバナンスの強化」で、グループ横断の推進体制を整えた。

■ NXグループのサステナビリティビジョン

<span style="font-size: 1.2em;">■ NXグループのサステナビリティビジョン</span>

「社会的」「環境的」「経済的」の3つの価値を通じて、企業理念の実現を目指す
(出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)

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 気候変動における最重要課題の1つが脱炭素型の経営への転換だ。NXグループ全体で、30年までにCO₂の排出量を13年比50%に削減し、50年にはカーボンニュートラルの実現を目指す。政府目標に準じて目標を設定した。

 この目標を実現するため、様々な施策の検討とシミュレーションを進めている。照明のLED化など、自社内で迅速に進められる施策もあるが、自社だけでは難しいものも多い。

 例えば、輸送に使っているトラックを、電気自動車や燃料電池車に換えていく施策だ。物流現場の実動に耐える車両が、いつ、どれくらいの規模とコストで入手可能になるのか。充電設備や水素ステーションなどのインフラは、いつ立ち上がってくるのか。他業界や社会全般の動きを見据えながら、プランを常に更新していく必要がある。

 特に力を入れている取り組みが「共同輸送」だ。例えば、同じ方面へ輸送するA社とB社の荷物を、1台のトラックに相乗りさせる。トラックの台数を大きく減らし、CO₂排出量を削減できる。

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July 17, 2023 at 10:03PM
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