Thursday, February 1, 2024

ロシアとウクライナが捕虜交換 輸送機の墜落後初めて - BBC.com

捕虜交換で釈放されたウクライナ兵

画像提供, @V_Zelenskiy_official

ロシアとウクライナ当局は1月31日、拘束した兵士の交換を行ったと発表した。24日にロシアの輸送機が墜落して以来、初めてとなる。ロシア側は、同機にはウクライナ人の戦争捕虜65人が乗っていたと主張している。

ロシア軍は、双方の兵士195人ずつが自国に戻ったと発表した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナの兵士207人が帰還したと述べた。

捕虜をめぐっては、24日に墜落したロシアの輸送機にウクライナ人の捕虜が乗っていたとロシア側は主張しているが、ウクライナ政府は疑問を呈している。

この日の捕虜交換は、2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから50回目となった。

ロシア国防省は短い声明の中で、交渉を経て今回の交換が行われたと説明した。

「釈放された軍人は治療とリハビリテーションのため(中略)軍用輸送機でモスクワに移送される」、「釈放された者は全員、必要な医療的、心理的援助を受けている」と、声明は述べている。

ロシア国防省が公表した映像では、釈放されたロシア兵が、モスクワに飛び立つ前にバスに乗っている姿が映っていた。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はソーシャルメディアに、「国民が帰ってきた。207人だ。どんなことがあってもこの人たちを家に帰す」と投稿した。

「我々は捕らわれているウクライナ人全員を思い出している。兵士も、民間人も。全員を取り戻さなければならない」とゼレンスキー氏は述べ、交換に尽力した治安当局に感謝した。

ウクライナ当局が撮影した映像には、釈放された捕虜たちが満面の笑みを浮かべ、「ウクライナに栄光あれ!」と叫びながらバスから飛び出す姿が映っている。ある兵士は地面に倒れ込むと雪の中を転げ回り、帰還を大喜びした。

安全保障の観点から、この交換は実現まで秘密にされていた。ウクライナは1月、アラブ首長国連邦(UAE)が仲介役として関与したことを認めていたが、交渉の詳細は不明だ。

ウクライナの戦争捕虜担当機関によると、釈放された人には国家親衛隊員や国境警備隊員に加え、警察官1人も含まれていた。

捕虜交換で釈放され、バスに乗るロシア兵

画像提供, Russian Defence Ministry/Handout via REUTERS

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は31日、墜落した輸送機「イリューシン76」について、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州で、ウクライナが使用するアメリカ製の地対空迎撃ミサイル「パトリオット」によって撃墜されたと、証拠を示さずに述べた。

ロシア軍は先に、多数のウクライナ兵がこの飛行機に乗っていたと主張。捕虜交換を行う場所に向かっていたとした。また、ロシア人乗組員6人、同行要員3人も乗っており、生存者はいないとしている。

ロシアはこうした主張について確固たる証拠を示していない。ロシア政府高官は長らく、うそと偽情報を述べてきた経緯がある。

ウクライナ政府はロシアの主張を直接的に否定していないが、何も立証されていないと述べている。

ウクライナの軍情報当局は先に、BBCに対し、イリューシン76に戦争捕虜が乗っていた可能性は「排除してない」としていた。

別の公式声明では、ウクライナはロシアのミサイル、特にウクライナ国境に近いベルゴロドから発射されるミサイルから自国を防衛する権利があると語っている。

しかし、ウクライナの多くの人々は、なぜロシアが飛行機墜落後の数十人の死体の画像を示すことで、その主張を裏付けようとしないのか疑問に思っている。

どの詳細も独自に検証されておらず、双方は国際的な調査を求めている。

ウクライナは、先週釈放されるはずだった65人や、ロシアが殺害されたと主張している人々は、31日の交換対象には含まれていないと発表した。

しかし、ウクライナ軍情報当局の報道官はBBCに対し、31日に帰還した兵士の中には、前回の交換対象だった者もいると話した。

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BBCは、行方が分からなくなっている65人の友人や親族に話を聞いた。公に話したいという人はいなかったが、現時点では何の証拠も出ていないと強調し、希望を持っていると話した。

ある捕虜の友人は、「もちろん心配しているが、情報も証拠も出ていない」と述べた。

ロシアにはなお、数千人のウクライナ人戦争捕虜がいる。

家族は通常、捕虜になった人たちと連絡を取ることができない。捕虜交換で突然自由になるまで、その人の状況を知ることはない。

テチヤナさんの息子は2022年、ウクライナ南東部マリウポリで捕らえられた。息子からはそれ以来、何の直接的な連絡もないと、テチヤナさんはBBCに語った。

最後に息子の生存を確認したのは1年以上前で、釈放された捕虜が、息子と同じ房にいたと認めた時だったという。

テチヤナさんは、このような不確実性を抱えながら生きることの苦しみを語り、息子がまだ生きていると毎日、自分を納得させなければならないと語った。

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February 01, 2024 at 10:41AM
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