オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)とパン・パシフィックインターホールディングス(ppIH)、NAX JAPANは2月2日、二温度帯対応CAコンテナを利用した初の海上トライアル輸送を共同で開始したと発表した。
このコンテナは、1本で2つの温度帯の貨物を輸送するだけでけでなく、コンテナ庫内の空気組成を変えて、青果物などの長期にわたる鮮度維持を可能とするCA(Controlled Atmosphere)機能を備えている。なお、こうした機能を備えたコンテナによる海上輸送は、同社によると世界初となる。
異なる温度帯に対応するため、コンテナ庫内中央部に開閉可能な間仕切りを備えており、冷凍機に近い側は-30℃から+30℃、もう一方は-5℃から+30℃までの温度帯に対応する。間仕切りは前後に動かすことができ、庫内の広さを調整できる。
トライアル輸送では、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の海外店舗向けに、日本から複数種類の生鮮品や果物を輸出する。同コンテナの導入より、少量多品種の貨物輸送のコスト削減を図り、CO2排出量の削減や、在庫リスクの低減によるフードロス削減にも効果が期待されている。
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