香港で最も裕福な一族の御曹司がホテル業界を支援するよう政府に呼び掛けた。香港経済は数カ月にわたる民主化デモの影響で低迷している。
香港最大の不動産開発会社、新鴻基地産発展（サンフンカイ・プロパティーズ）のエグゼクティブディレクター、郭基輝氏は昨年１２月１３日、同社が新たに手掛けた「アルバ・ホテル・バイ・ロイヤル」紹介のメディア向けイベントで、「ホテル業界を支援するよう政府に強く促す」と述べた。
同氏が公の場で話すのは珍しく、政府支援は「本当に必要だ」と訴えた上で、同社のホテル収入が大きく落ち込んでいることを明らかにした。
アジアの富豪一族をまとめたブルームバーグ・ビリオネア指数に基づく番付によれば、郭家の資産は３８０億ドル（約４兆１６００億円）と香港一。貧富の格差拡大と不動産業界の大物が持つ大きな政治的影響力に対する怒りも要因となっている反政府活動に、郭家の企業帝国は極めて大きな影響を受けている。
郭氏は２００３年の重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）流行時に採用された景気刺激策を政府は参考にすべきだと主張した。
サンフンカイは従業員に無給休暇の取得も強いていないし、一時解雇もしていないと言う郭氏は「香港と中国本土はわれわれの投資の焦点であり続ける」と説明。その上で「私は香港の将来に自信を持っている。人々は戻ってくる」と話した。
アルバ・ホテルの総投資額は約２８億香港ドル（約３９４億円）。（ブルームバーグ Ｊｉｎｓｈａｎ Ｈｏｎｇ、Ｂｌａｋｅ Ｓｃｈｍｉｄｔ）
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January 01, 2020 at 06:16AM
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香港一の御曹司が異例哀訴 デモで低迷 ホテル支援を政府に促す - SankeiBiz
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