Wednesday, January 15, 2020

パラアスリート交差点2020:その先へ 義足との融合コツコツと=陸上短距離・走り幅跳び 高桑早生 - 毎日新聞

陸上の高桑早生選手は2020年の一文字に「新」と書いた

 2019年11月の世界選手権で100メートルと走り幅跳びに出場しましたが、東京パラリンピック代表の内定条件(4位以上)を満たすことができませんでした。100メートルは自分の日本記録より0秒28遅い13秒71で予選敗退し、走り幅跳びは6位。考えなくてはいけないことが増えて大変ですが、改良できないとは思いません。先を見過ぎず、自分と向き合い、目の前のことをコツコツとこなしていきたいと思います。

 私は不安を抱えた状態で世界選手権を迎えてしまいました。その不安の種の一つが、義足の調整です。パラ陸上では選手の体と用具の融合が欠かせません。しかし、私は自分の「形」にしきれず、大事な時にぼろが出てしまいました。

 正直なところ義足の調整について、目を背けていた面がありました。もちろん義足はとても大切ですが、それ以上に自分の体を動かすトレーニングを優先してきました。あくまで競技をするのは私。義足の扱いにたけているという自負もありました。

 実際は、義足の扱いについて十分に理解していませんでした。考えが及ばず無頓着でした。自分の脚と「対話」してきたつもりでしたが、一方通行だったのかもしれません。そのような状況では義足も良い反応を見せてはくれません。選手が心地よいと感じることが、速く走るために適切な調整とは限らないのです。

 世界選手権後、義肢装具士やコーチと意見を交わしながら調整を進めています。義足で陸上に取り組んでいると、新たな技術を身に付けようとする時に、恐怖を感じることがあります。過去に経験した痛みなどが原因となる場合もありますが、リミッターを外すことができるかどうかもポイントになるでしょう。

 20年が始まりました。後悔しないよう過ごしています。自己ベストを出すことは永遠のテーマです。東京パラリンピックの出場権を得て、最高のパフォーマンスを発揮したい。そして、20年のその先へと向かうための、良い流れを作りたいと思っています。(あすは車いすバスケットボールの鳥海連志です)(タイトルは自筆)


 Q パラリンピックイヤーになりました。今年の抱負を漢字一文字に込めてください。

 A 一皮むけて、ブランニュー(まっさらな)早生ちゃんになりたいので「新」です。東京パラリンピックをきっかけに、日本のパラスポーツの新たな時代が開き、新たな選手の台頭も活発になってほしいとの思いも込めました。

 陸上競技の会場となる東京・国立競技場も新しくなったので、楽しみです。21年には神戸市で世界選手権が開催されます。日本にとって良い流れが続くと思います。パラスポーツがもっと盛り上がってほしい。この1年を大事に過ごしたいです。


 ■人物略歴

高桑早生(たかくわ・さき)さん

 埼玉県熊谷市出身。小学6年で骨肉腫を発症し、中学1年で左脚膝下を切断した。慶大2年だった2012年、ロンドン・パラリンピックに初出場。15年世界選手権では走り幅跳びで銅メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ・パラリンピックは同5位、100メートル8位、200メートル7位。NTT東日本所属。27歳。

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