Thursday, January 16, 2020

英王室「メグジット」騒動、脱出先カナダは冷ややか - ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

ロンドンのカナダ高等弁務官事務所(カナダ・ハウス)を出るヘンリー王子夫妻 Photo: Chris Jackson/Getty Images

 【トロント】カナダの人々は、女王に使われるお金のことは気にしない。だが、英国の公爵と公爵夫人が裏庭にいるのはごめんだと思っているのは確かだ。

 ヘンリー王子とメーガン妃が英王室のシニアメンバーとしての役割を退き、英国と北米で半分ずつ時間を過ごす意向を先週明らかにしたため、世界中が大騒ぎしている。

 サセックス公爵夫妻の称号を持つヘンリー王子夫妻の決定に対するカナダ人の反応は、「自分には関係ない」というものだった。

 アンガス・リード研究所が15日に公表した最新調査結果によると、ヘンリー王子夫妻がカナダで多くの時間を過ごしても、カナダ人の半分は「最終的にはあまり関心がない」。11%は腹立たしいとし、39%はうれしいと回答した。

 カナダ人とは到底思えない冷ややかな態度で夫妻の発表を祝福した人もいる。

 住宅清掃をしているマニトバ州ウィニペグのカーラ・スーザさんは「2人がここに来ても構わないが、がむしゃらに働いている人々からお金を取らないでほしい」と述べた。「なぜカナダに来ようとするのか。なぜ英国にとどまらないのか」

 約30年前にポルトガルからカナダに移ったスーザさんは、エリザベス女王の壮麗さと優雅さを愛しているが、遠くにいる方が好きだと述べた。「彼らはイングランドで自分の城にいるのが良い」と話している。

 カナダ人は夫妻の警護費用を負担したくないとも考えている。調査対象者の73%は、カナダの納税者は夫妻のカナダ居住に関連するいかなる費用も負担すべきでないと答えた。

 ヘンリー王子夫妻は先週、インスタグラムへの投稿で、「今年を移行の年とし、(王室内にある)進歩的な新しい役割を選び出し始める」ことを選んだと発表。「王室の『シニア』メンバーから退き、金銭的独立のために働く」意向を示した。

 夫妻はカナダだけを選んだわけではないが、エリザベス女王が13日に公表した文書によると、「カナダと英国で過ごす」という。

カナダにはメーガン妃ファンもいるが..... Photo: Chris Roussakis/Bloomberg News

 メーガン妃は、主にトロントで収録された昔のテレビ番組「スーツ」に出演していたためカナダに人脈がある。夫妻は同国西海岸で休暇を過ごしてきた。

 カナダと王室の関係維持を主張する団体のモナーキスト・リーグ・オブ・カナダを率いるロバート・フィンチ氏は、カナダの君主制主義者らが王室メンバーを歓迎するだろうと話している。

 カナダの憲法によると、女王エリザベス2世はカナダの女王で元首だ。しかしその地位は純粋に儀式的なものだ。女王の親戚の王族にはカナダでの公的地位はない。そのためカナダ政府は、夫妻の安全対策をどうすべきかについて難しい立場に置かれている。

 カナダのジャスティン・トルドー首相が今週、テレビのインタビューで語ったところでは、当局者は夫妻の計画について、「この時点では」これといった話をしていない。24時間態勢の警備などの費用をだれが負担するかについて、カナダの当局者は議論していないという。

 トロント在住の歴史家ジョン・フレーザー氏は、ヘンリー王子夫妻が基本的に、スポットライトから逃れたい有名人なのだと述べた。より独立した生活を求めるカップルにとってカナダが魅力的な理由が分かるという。

 「カナダは安全で、一見すると退屈な場所だ。そして退屈こそが彼らの望んでいるものだ」

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