全日本空輸(ANA)とJALグループは28日までに、沖縄関係路線の3月の航空輸送実績を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響で大幅に落ち込んだ。
ANAの利用率は47・6%となり、前年同月の82・4%から34・8ポイント減った。2月の利用率は71・5%とほぼ前年並みを保っていたが、3月は旅行控えなどの影響が大きく出た。旅客数は同44・8%減の42万8599人と半減した。提供座席数は同4・5%減の90万1049席だった。
JALグループ4社(JAL、JTA、RAC、JAC)の利用率は平均で55・8%となり、前年同月の83・7%から27・9ポイント減だった。旅客数は39・2%減の39万333人だった。路線別の旅客数は羽田―那覇が45・5%減、関西―那覇が45・2%減となった。
各社の2019年度(19年4月~20年3月)の輸送実績は、大型連休や夏季シーズンが好調だったため予約率や旅客数は前年度比で大幅な減少にはなっていないが、年度終盤から新型コロナウイルスの影響が顕著に出ていることから、20年度の見通しは厳しい。
ANAの利用率は前年度比2・5ポイント減の75・7%だった。旅客数は同1・3%減の836万5020人だった。3月が前年並みで推移していれば、旅客数や利用率は前年度を上回ったといい、3月の減少率が全体にも響いた。20年度の見通しについて担当者は「全体で見ても厳しい」と話した。
JALグループの利用率は同1・8ポイント減の77・7%だった。旅客数は同0・5%減の692万4864人だった。
琉球新報社
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