先人に学ぶ
こんな人がいたのか。細倉鉱山写真家に江戸時代の義民、世界のカキ王−。地域で語り継がれてきた先人の記事が興味深い。
宮城県版で連載中の「みやぎ先人の足跡」だ。先日は、日本人として初めて硫黄島に上陸した加美町出身で明治時代の探検家横尾東作を紹介した。当時の新聞は「東洋のコロンブス」とたたえたという。
企画は当初、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って催事が激減したため、先輩デスクが発案した。
毎回、８０行前後の記事に写真２枚とメモが付く。相当なボリュームがあるが、ベテラン記者の筆力で一気に引き込まれる。デスク作業の担当日は、「へえ」とつぶやきながら素直に楽しんでいる。
今春、秋田総局から４年ぶりに本社に異動した。秋田生活は横手支局を含めて通算７年に及び、地域事情にはそれなりに詳しくなった。一方で足元の宮城の知識は心もとない。出歩いて見聞を広めたくても、今はそれもかなわない。
前述の企画は今月、４県版から３県版に移り、カラー化して迫力が増した。ここは一つ、知られざる足跡を紙面で学んでいこうか。
（報道部次長 渡辺晋輔）
2020年05月03日日曜日
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May 03, 2020 at 08:10AM
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