JR貨物は15日、4～6月の輸送実績が前年同期比14.5%減の604万5000トンだったと発表した。新型コロナウイルスによる需要低迷で、コンテナ輸送では建設発生土や焼却灰といった「エコ関連物資」など2項目を除く全ての品目が前年を下回った。
輸送実績などを発表したJR貨物の真貝社長
品目別では「自動車部品」が自動車工場の停止や生産調整の影響で37.8%減った。国内需要が減った「紙・パルプ」や「家電・情報機器」などの品目が前年を大きく割り込む結果となった。
一方で「エコ関連物資」は3.9%増と前年を上回った。リニア中央新幹線の建設工事などで需要があったという。
6月の輸送実績は前年同月比13.6%減で、5月の同20.8%減と比べれば回復した。コロナの感染者数が再び増えている現状について真貝康一社長は「再び移動の自粛が広がれば、輸送量が元に戻る懸念はある」と述べ、警戒感を示した。
九州の豪雨災害による運転休止区間ではトラックで代行輸送をしている。現在の輸送能力は通常時の約4割で、復旧のめどは立っていない。
（森匠太郎）
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July 15, 2020 at 04:51PM
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新型コロナ:JR貨物の20年4～6月輸送実績、前年比14%減少 - 日本経済新聞
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