Sunday, August 30, 2020

県鉄道史写真集に 常磐ホテル・笹本社長 - 読売新聞

 常磐ホテル(甲府市湯村)社長の笹本健次さん(71)が来月1日、写真集「昭和40年頃の山梨の鉄道追想」を出版する。蒸気機関車が引退して特急「あずさ」が登場するなど、鉄道の近代化の過渡期に趣味で撮影していた写真を整理。新型コロナウイルス感染拡大で空いた時間を活用してまとめた初の著作で、「山梨の鉄道が大きく変わった時代を思い出してもらえたら」と話している。(鈴木経史)

 笹本さんは幼い頃、実家の同ホテルから中央線を眺めるうちに鉄道にのめり込んだ。小学6年生から鉄道写真を撮り始め、大学時代には鉄道専門誌の編集者やカメラマンとして活躍。卒業後は出版業界に身を置き、鉄道や自動車の専門誌を扱う「ネコ・パブリッシング」(東京都)を創業したことでも知られる。

 写真集制作のきっかけは、新型コロナの感染拡大だ。同ホテルは4月末~5月上旬の3週間近く休業を余儀なくされた。「外出自粛中の時間を無駄にはしたくない」と、小学生から撮りためたネガフィルム計約3万6000枚分の整理を始め、デジタル化した。

 写真集は、笹本さんが小学6年から大学卒業までの12年間(1961~73年)に県内各地で撮影したものが時系列に並ぶ。笹本さんは「昭和40年(65年)前後は、日本の鉄道が一番ドラマチックに変化した時代だ」と強調。表紙には70年4月、甲府地区最後となる蒸気機関車「C12」のラストランを、当時珍しかったカラーフィルムで撮った写真を採用。ホームに人があふれ、多くの人が別れを惜しむ姿が切り取られている。

 このほか、南アルプスを背景に走る開業間もない特急「あずさ」(181系)や、「ボロ電」の愛称で峡西、甲府地域の住民に親しまれた山梨交通電車といった懐かしい写真も並ぶ。当時の国鉄の全駅舎や、ラジオの速報を聞いて現場に走ったという脱線事故など貴重な写真も含まれている。

 笹本さんは「コロナで経営は厳しいが、自粛期間がなかったら本を作ることは出来なかった。写真集で車両や人々の姿を見て、懐かしい風景を思い出してもらいたい」と話している。

 写真集は縦25センチ、横29センチの124ページ。税抜き2700円で、県内の書店やインターネットで購入することができる。

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August 31, 2020 at 03:00AM
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