Tuesday, August 11, 2020

試練の先強くなれた 県岐阜商、精神面で負けず練習「日本一のチーム」 - 岐阜新聞

 「大きな経験になった」―。11日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた「2020年甲子園高校野球交流試合」に登場した県岐阜商ナインが、憧れの「聖地」についに立った。新型コロナウイルスの影響で出場が決まっていた春の選抜大会に加え、夏の選手権も中止に。さらには県独自大会も出場辞退に追い込まれた。さまざまな試練に翻弄(ほんろう)されながらも希望を捨てず、たどり着いた「1試合限りの夏」。選手は最後まで勝利を目指し、全力プレーで駆け抜けた。

 選手権中止が決まった5月20日。3月の選抜中止に続く決定に、当時、3年生は「最後の夏」を奪われる形となった。「もう甲子園に立てないと思うと本当につらかった」と振り返るのは主将の佐々木泰。日本一を目指し、岐阜の名門の門をたたいた選手たち。選抜中止時は「まだ夏がある」と気持ちを切り替えられたというが、選手権中止には多くの3年生がショックを受けたという。服部圭吾も「精神的に一番きつい時期だった」と吐露する。

 ただそんな状況に追い込まれても、野球に取り組むひたむきな姿勢は忘れなかった。自宅での筋力トレーニングや、人混みを避け山登りや坂道ダッシュなど創意工夫を凝らして各自が自主練習に励んだ。無料通信アプリLINE(ライン)も活用し、選手間でトレーニング法を共有したり、鍛治舎巧監督に練習メニューや食事内容などを毎日送ったりして、気持ちを切らさなかった。佐々木は「監督とコミュニケーションを取ることで、野球に携わっていると感じることができた」と振り返る。

 成果はあった。6月の部活動再開後には、飛距離が伸びた選手や球速がアップした投手もいたという。先が見えない状況の中でも「本当に自立してくれた」と指揮官がたたえるように、たくましさを増した選手の姿があった。県独自大会の出場辞退にも「甲子園がある」とそこでも前向きに切り替え、選手たちは一試合に全てを懸け、練習に取り組んできた。

 試合には敗れた。満足できた選手もいれば、そうでなかった選手もいる。ただ、コロナ禍で幾多の苦難を乗り越えた経験は、選手にとって試合の結果以上に大きなものとなった。多和田尚旗は「この先、つらいことがあっても乗り越えていけると思う。前より自分の気持ちをコントロールできるようになった」と精神的な成長を実感している。全国制覇を目指す権利は与えられなかったが、チームを引っ張ってきた佐々木は力強く言い切る。「日本一のチームになれたと思う」


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