「本当に集中できている時は一分が長く感じる。あの一局もそうだった」。六月の棋聖戦五番勝負の第一局。最終盤で、藤井聡太は深い集中の海に潜っていた。約三十手先に現れる局面で、自分の玉はぎりぎり詰みを逃れている−。秒読みの中で読み切り、大きな一勝目を手にした。
対戦相手の渡辺明(36)=三冠=は、その読みの速さと正確さに驚愕(きょうがく)した。「今までトップ棋士同士なら、互いにそれほど変わらない終盤力で戦っている感覚があった。しかし、藤井さんにはそうではない力を感じた」。十六年間タイトルを保持し続ける「現役最強棋士」の渡辺をして「未知の感覚」と言わしめた藤井の終盤力。その源となる深い集中について、藤井と同じように語った棋士がいる。
通算タイトル獲得数九十九期、「史上最強棋士」の呼び声高い羽生善治(49)。「本当に深く考えられている時は、時間の観念がなくなる」。藤井とも共通する究極の集中状態について、本紙の取材に語っている。
その羽生が一九九六年に達成した「全冠制覇」は空前絶後の記録と言われる。九五年、羽生は全七冠(当時)を懸けた王将戦で、谷川...
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