茨城県でとれた生シラスなどの鮮魚をJR常磐線の特急でその日のうちに東京に届けるサービスの実証実験が始まった。11月20日までの毎週火曜と金曜に運ぶ（祝日の3日は休み）。県内事業者の販路拡大と売り場の魅力向上を後押しする。
JR東日本の社員が特急に生シラスの箱を積み込む（27日、勝田駅）
大洗町漁業協同組合が勝田駅に生シラスなどを届ける（27日）
大洗港（大洗町）で水揚げした鮮魚を大洗町漁業協同組合が勝田駅に運ぶ。受け取ったJR東日本水戸支社の社員が午後1時47分発の特急「ときわ」に積み込む。現在は運営していない車内販売のワゴン置き場を使う。2回目となった27日は生シラス2箱（合計約5キログラム）が輸送された。
約1時間半かけて品川駅へ到着した鮮魚は夕方以降、同駅と五反田駅の構内にある鮮魚店「sakana bacca」で販売される。
同組合の臼庭明伸参事は「東京に鮮度の良い状態で届け、茨城産、大洗産の認知度が高まるきっかけになれば」と期待を述べた。鮮魚店と話がまとまればタイやヒラメ、スズキも扱う。
鮮魚はトラック輸送が多いが、JR東日本は定時に速く輸送できる強みを生かす。実証実験で課題などを検証した後、普通列車を含め他の線区でも輸送を検討する。
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October 27, 2020 at 04:16PM
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常磐線特急で生シラス輸送 茨城・勝田から品川へ - 日本経済新聞
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