はじめに
2020年のはじめから始まるはずだったホテルの開業ラッシュが、コロナ禍を経て、いよいよこの秋からスタートした。大型のインターナショナルブランドから、日本独自の独立系ブティックホテルまで千差万別である。なにが新しくて、どこが面白いのか。その詳細を連載形式でリポートする。第6回は東京エディション虎ノ門!
第1回:アロフト東京銀座
第2回:キンプトン新宿東
第3回:フォーシーズンズホテル東京大手町
第4回:シークエンス ミヤシタパーク
第5回:ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜\
「東京エディション虎ノ門」は、建築家・隈研吾とのパートナーシップによってデザインされた。
ライフスタイルホテル
いいレストランやクラブには”顔”がある。マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーホテルブランド「エディション」はそのいい例だ。2020年10月20日に開業した「東京エディション虎ノ門」の”顔”とは、伝説的なホテリエ、イアン・シュレーガー氏である
東京・港区の地下鉄神谷町駅直結の森トラストがつくったオフィス、商業施設、レジデンスまで併設した高層施設「東京ワールドゲート」内に、ホテルとしてオープンしたのが「東京エディション虎ノ門」。これまで数多くのホテルやクラブを手がけてきた米国のイアン・シュレーガー氏(1946年生)がクリエイティブディレクションを担当した。
「ニュージェネレーション・オブ・ライフスタイルホテル」。シュレーガー氏が、東京エディション虎ノ門を定義した言葉だ。開業時の記者会見の場には、ほんらいシュレーガー氏が出席する予定だったものの、来日がかなわず、ニューヨークからのオンラインでのメッセージとなった。
シュレーガー氏の名前が知られるようになったはじまりは、1977年、故スティーブ・ルベルをパートナーに、ニューヨーク・マンハッタンにオープンしたディスコ「スタジオ54」だ。
アンディ・ウォーホルからジャン=ミシェル・バスキアまでのアーティスト、ルー・リードからブロンディまでのミュージシャン、それにジャーナリストやカメラマンもくわわっての連日の大賑わいぶりが、日本でもさかんに報道された。
それに並行するように、シュレーガー氏はホテルをいくつも手がけ、とりわけモンドリアンホテルやハドソンホテルで、小規模でありながら、デザインに特化し、かつパーソナルなサービスを得意とする、いわゆるブティックホテルブームを起こしている。これらの成功により、ホテル界においてシュレーガー氏は、神格化していくのであった。
空中に浮かぶ庭園をイメージした「The JADE ROOM + GARDEN TERRACE」。
スパークが生まれる場所
その後、マリオット・インターナショナルと契約を結んで、グローバル展開を始めたのが「エディション」ブランドだ。東京での記者会見では、これまで小規模のブティックホテルを得意としてきたシュレーガー氏にとって、客室数200を超える大ホテルの仕事をしたのはいかなる心境の変化によるものかという質問がでた。
「規模感に興味があったんです。大きなホテルを、しかもグローバルに展開する、というのが、おもしろそうでした。マリオットをパートナーにすれば、すごいことが出来ると思ったのです」。スクリーンの向こうで、熱心な口調でもってシュレーガー氏は語る。
「私の頭のなかにあるホテルの理想形とは、イタリアの都市にあるピアッツァ(広場)であり、マンハッタンのタイムズスクエアであり、仏教寺院のようなもの……。多くのひとが触れあってスパークが生まれるような場所であることが、これからのホテルに求められていると考えました」
東京エディション虎ノ門は、42平米の「デラックス」から144平米の「エディションペントハウス」まで、さまざまな客室タイプがあり、隈研吾氏による明るい木目を活かした内装が、気分をはなやいだものにしてくれる。
100平米を超える広大なテラスを備えたスイートまである。近くの、最近大きなリニューアルした老舗ホテルの、グラスタワーがそびえたつ。でもあちらにテラスはないでしょう、とホテルの説明をしたスタッフがにやりとした。
206室ある客室からは東京のスカイラインを一望できる。
快適な部屋に加えて、特筆すべきはコミューナルスペースだ。誰もがふらっと立ち寄って、好きなことが出来る空間が、31階に設けられいる。そのとなりには背の高いグリーンが各ブースのパーティションの役割を果たすバースペース。自然のなかに埋もれている気分でカクテルが飲める。ここはかなりおもしろい。
「読書、仕事、ソーシャライジング、なんでも出来るスペースであり、ほかのホテルよりずっと常識やぶりの場所にしたいと考えていました。外出しなくても東京のエネルギーを感じとれる場所に成長していくことを望んでいます。それが各地でエディションが成功してきた理由ですから」
いまはコロナ禍の影響で、まだホテルはフルに稼働していない。たとえばシグネチャーレストランになるべき「ザ・ジェイドルーム + ガーデンテラス」の開業は2021年から、といったぐあいだ。
「でも私は、これで世界が変わってしまうとは思わない」。シュレーガー氏は言う。「かならず世界は、以前のようなかたちに戻ると信じています。そのときに、ひとはエディションのようなホテルを求めるのです」。
すでに宿泊ゲストからは高評価を受けているようで、21年にフル稼働して、シュレーガー氏の思い描いた、新しい東京のホテルへと成長するのが楽しみだ。
東京エディション虎ノ門
東京都港区虎ノ門4-1-1
03-5422-1600
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December 30, 2020 at 09:52AM
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日本初上陸の「東京エディション虎ノ門」がオープン!──ニュージェネレーション・オブ・ライフスタイルホテル - GQ JAPAN
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