Tuesday, February 23, 2021

キャディが始めたPGAツアーの輸送サービス 2000kmの大陸横断もトレーラーで - ゴルフダイジェスト・オンライン

「ジェネシス招待」が行われたリビエラCC、クラブハウス前の駐車場には荷物を積み込むトレーラーが鎮座していた。実はこの大型車両はほぼ毎週、PGAツアーの会場で見かける有名なもの。荷物番をしている女性、ヘイディ・ハルクさんは今やツアーにはなくてはならないサービスを提供している人物だ。

ヘイディさんは2003年に荷物の輸送サービスを始めたスティーブ・ハルクさんの義理の娘にあたる。かつてツアーでベテランのプロキャディだったスティーブさんは2003年、試合会場から次の大会のコースに移動する際に、仲間の選手の荷物を車で運んだのをきっかけにこの事業をスタートさせた(ちなみに息子のベンさん=ヘイディさんの夫は現在、C.T.パンのキャディを務めている)。

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以降、クラブや装備品を預ける選手やスタッフがこのサービスを愛用したことで荷物はどんどん増え、今では年間契約する選手も出てきている。

米国での飛行機の輸送は紛失や破損、大幅な遅延というリスクがある一方で、陸路での輸送に特化した“ハルク”を使えば、大事なクラブがなくなるといったことがない。トレーラーの中にはクラブ以外にも赤ちゃん用品やシューズ、ギターまで預けられており、各地を転々とホテル暮らしするゴルフ関係者に重宝されている。

ちなみに価格は小さい箱なら1回の移動で50ドル、キャディバッグなら130ドルという具合。細かい料金表もあり、1回からの利用が可能だ。

ハルクの輸送サービスは、最終日の最終組がホールアウトしてから30分以内にコースを出発し、次の会場には翌月曜日のお昼か、長距離の場合でも夕方までに到着することを約束している。

ただし、次週「WGCワークデイ選手権」からはフロリダ州での連戦となり、今週のカリフォルニア州からは大陸を横断する約30時間かかるため、今回ばかりはその次の「アーノルド・パーマー招待」に間に合わせる。そのため、この日、キャディバッグの預かりは普段より少なめ。

3月の「ザ・ホンダクラシック」(フロリダ州)から翌週テキサス州での「WGCデルテクノロジーズマッチプレー選手権」の移動は、約1200マイル(2000km弱)にも及ぶ。「ここが年間で一番ハードな移動」とヘイディさんはいうが、これまでも遅延なく荷物を送り届けているそうだ。

田邉安啓(JJ)
福井県出身。ニューヨークを拠点にゴルフカメラマンとして活動する。1991年に渡米し、大学卒業後の96年から米国のゴルフ場で勤務した。98年からゴルフカメラマンとして、PGAツアーやLPGAツアーを撮影。現在は年間30試合以上を取材。

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February 23, 2021 at 01:05PM
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