KYT鹿児島読売テレビ
新型コロナの感染予防で県が少人数での開催を呼び掛ける中、職員など39人が送別会を開いた問題。会場となったホテルは戸惑いを見せる一方、行政法の専門家は今回の行動を厳しく批判する。 先月26日に送別会を行ったのは県の観光課の職員など39人。参加者の1人でこの春、退職した県のPR・観光戦略部長はKYTの取材に対し「感染対策に力を入れながら経済との両立をしたかった。ある意味、モデルケースを打ち出したかった」と話した。同じ日、他の場所で県の情報政策課の当時の課長を含む17人が送別会を開いていたことがわかっている。 39人の送別会が行われたのは鹿児島市の城山ホテル鹿児島。会は約200人が利用できる会場で39人が午後6時半から午後9時まで約2時間半に渡って行われた。10人以上が使うテーブルを5、6人に制限してアクリル板を設置。テーブルの間隔は3mあけた。参加者が酒を注いで回ることは禁止。消毒と検温はホテルの入り口、会場入り口の2か所で行ったという。 城山ホテル鹿児島の重留伸哉専務取締役は「今、私たちができる感染対策は100点ではないかもしれないがかなり高いレベルで感染対策をしているという自負がある」と話した。 県の助成も受け感染対策に力を入れてきたホテル。問題を受け、知事が職員に4人以下、2時間以内の会食を求めたことについて「このような場づくりをした上で4人以下で会食することが求められるとするならば次の手を打たなければいけないし現実的に言うとそう簡単ではない」と戸惑いを見せた。 取材を進めると城山ホテル鹿児島で予定されていた県の職員の懇親会はこれ以外にもあり、今回の報道の影響で2件キャンセルされていたことがわかった。 県が少人数での開催を呼びかける中、職員が行った大人数の送別会。鹿児島大学で行政法が専門の宇那木正寛教授は「公務員は地方公務員法に従って職務を遂行しなければいけない。信用失墜行為の禁止という規定がある。ストレートに信頼を損ねているとまでは言い難い。感染者も出ていないので。ただ法の趣旨には反していると私は思う」と厳しく批判した。 さらに「今の段階でお願いによって行政目的を達成しようとしている。なんで少人数開催を要請している県の職員がそういうことをするんだという感情的な物がある。医学的知見とは別に感情論も大切にすることが必要かと思う」と話した。
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April 09, 2021 at 09:38PM
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