Saturday, May 1, 2021

仕事効率がアップ!ワーケーションに最適なホテル選びのコツ - @DIME

ネットの通信速度は宿泊前に必ずチェック!

 テレワークでの勤務が増えている中で注目されているのが「ワーケーション」だ。「ワーク(仕事)+バケーション(旅行)」からきている造語で、旅行に出かけながらも平日は旅先で仕事をするというものだ。しかし、ワーケーションを効率よくできるホテルをどのように選べばいいのかという問題がある。そこで、実際に様々な場所でワーケーションをしている筆者が実際に利用した中で、ベストなホテルを選ぶうえでの注意点をまとめた。

 まずは、テレワークをする場所の環境については、ホテルの自室でテレワークをする場合と、ホテル内にある日中時間帯も使えるラウンジやフリーエリアでのテレワークに分かれる。客室でのテレワークでは、デスクの大きさを確認することがまずは求められる。パソコンや資料を広げられるスペースはないと、仕事の効率も落ちてしまうことになりかねない。

 そして最も重要なのが、ネットの通信速度。ワーケーションする場合において、Wi-Fi環境で最低でも10メガ以上、できれば30メガ以上のスピードがあるとWeb会議も含め、ストレスなくテレワークをすることができる。

 筆者が検証した旅行先でのテレワークの中で、非常に仕事がしやすかったホテルのひとつが、沖縄県の那覇空港からクルマで40分ほどの高台にある「ユインチホテル南城」だ。このホテルでは、客室でもテレワーク用に作られたラウンジのどちらも仕事環境が整っており、大きな窓から海が一望できるテレワークラウンジを宿泊客には無料で開放しており圧巻だ。フリードリンクになっているほか、クッキーなどのお菓子もある。

 何よりもすばらしかったのが通信速度で、地元自治体と協力して超高速のネット回線を導入し、ラウンジでWeb会議をしていた際、速度を測定すると何と179メガを記録。大容量データのダウンロードも問題なかった。

大浴場など娯楽施設も重要な要素

 同ホテルは沖縄では珍しく施設内に天然温泉があるため、ワーケーションしながらゆったり過ごすことができる。「バケーション」的な観点でいえば、仕事以外の時間をリラックスできるスポットがあるホテルを選ぶのも重要だ。最近では、温泉や大浴場完備のワーケーション対応ビジネスホテルもある。

 朝食スペースを日中時間帯はテレワークスペースとして開放しているケースも多い。天然温泉の大浴場を完備する松山・道後温泉のビジネスホテル「道後hakuro」では、客室スペースは通常のビジネスホテルと同等の広さだが、1階にあるラウンジを日中も開放していた。

 実際にWeb会議もやってみたが、こちらもネット速度も速く、問題なく打ち合わせができた。

 リゾートや観光地といった環境で気分を変えると、きっと仕事効率も上がるはずだ。さらに午前中のWeb会議に対応できるよう、11時もしくは正午のチェックアウトであれば文句なしだ。

「ユインチホテル南城」

「ユインチホテル南城」

テレワークラウンジから海が一望できる「ユインチホテル南城」。テーブルも広く、ネット速度も100メガ超えという理想の環境。

「猿人の湯」

沖縄では珍しい源泉掛け流しの天然温泉「猿人の湯」。塩分が強いトロトロの湯でテレワークの疲れを癒してくれる。

押さえておきたい3つのポイント

【Point 1】業務効率を下げない通信速度の確認
【Point 2】デスクなど仕事スペースの広さの確認
【Point 3】チェックアウト時間は11時か12時

鳥海高太朗/航空・旅行アナリスト、帝京大学経済学部地域経済学科非常勤講師。

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May 02, 2021 at 06:34AM
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