Monday, April 4, 2022

苫小牧東港に新たな岸壁整備へ 運輸業界は期待|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

苫小牧港の東港区に新たな岸壁が整備されることになりました。フェリーを使った農産物の輸送の充実のほか、首都圏に近い港へのフェリー輸送が増えれば長距離輸送のトラックドライバーにとって負担軽減にもつながると期待されています。

新たな岸壁が整備されるのは、苫小牧港の東港区のうち厚真町浜厚真地区にある「周文ふ頭」です。
国土交通省によりますと、いまの岸壁の隣に長さ270メートル、深さ9メートルの新たな岸壁が整備され、総事業費は145億円となっています。
いまの岸壁は胆振東部地震の際に耐震性が足りず、物資を輸送する船を接岸させることができませんでしたが、新しい岸壁は耐震性が強化されるということです。
周文ふ頭には岸壁が一つしかないためフェリーの入出港が遅れるたびにほかの便の運航に影響が出ていたということで、今後、運航ダイヤを柔軟に編成することで、本州方面への農産物などの輸送の充実が期待されています。
また、首都圏に近い港へのフェリー輸送が増えれば長距離輸送のトラックドライバーにとって負担軽減にもつながると期待されています。
新しい岸壁の完成予定は5年後の2027年度で、前の年度の2026年度から暫定的に使い始めるということです。

【運輸業界は期待】
苫小牧港の新たな岸壁の整備に期待を寄せるのは、トラックなどで長距離輸送を担う運輸業界です。
札幌市清田区に本社がある「光駿輸送」では、夕方、札幌市や千歳市などにある物流センターでトラックに荷物を積み込んだあと、午後7時から10時ごろに出発し、午前0時前に苫小牧港から青森県の八戸港に向かうフェリーに乗っています。
そしてトラックは、青森から東京などの首都圏までおよそ12時間走り、荷物を届けています。
運輸業界では、再来年からトラックのドライバーなどの時間外労働の上限が年間960時間に規制され、ドライバーの長時間労働をどのように減らすかが課題となっています。
こうした中、フェリーの移動中に休んでもらいながら首都圏により近い新潟や大洗などに向かう深夜便の長距離航路のニーズが高まっているということです。
苫小牧港の東港区では現在、午後7時半に新潟に向かう便がありますが、より首都圏の近くへ向かう深夜便はなく、長距離輸送のトラックは別の港を利用するケースが多いということです。
新たな岸壁の整備によって運航ダイヤの柔軟な編成が可能になることで、深夜便のフェリー輸送が増えればと期待を寄せています。
光駿輸送の菅野健太郎業務部長は「フェリーの中ではドライバーは自由時間の扱いになり、ゆっくり休める。フェリーを降りてから安全に目的地まで走ることができるので、非常にメリットは大きい。長距離フェリーを使うことで、交通事故などのリスクも回避できると思っている」と話していました。
またドライバーは「高速道路で休憩をとりたくても、なかなか車が止められない状況があって、夜中は特に激戦区です。長い船の移動になれば寝れるし、食事もできるし、風呂もゆっくりと入ることができます」と話していました。

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