Wednesday, August 31, 2022

防衛省、奄美・瀬戸内町に物資補給・部隊輸送の拠点検討 町長「古仁屋港整備の打診あった」 23年度概算要求 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

瀬戸内町の高知山展望台から望む大島海峡

瀬戸内町の高知山展望台から望む大島海峡

 防衛省が鹿児島県瀬戸内町に物資補給や部隊輸送の拠点となる港湾施設の整備を検討していることが31日、分かった。同日発表した2023年度予算概算要求で、奄美大島を含む南西地域で適地調査をする方針を示した。金額は明示しない「事項要求」とした。

 町はこれまで、海上自衛隊奄美基地分遣隊の拡充と艦艇配備を要望。鎌田愛人町長は取材に「古仁屋港整備の打診があった。防衛力強化のためには拡充が必要で、予算獲得できるよう今後も求める」と話した。

 九州から沖縄にかけては食料や水、燃料などを補給できる拠点が乏しいとされる。港湾の規模や具体的な場所について防衛省は今後の調査で詰める見通しだ。

 概算要求では、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を事項要求とし、米軍再編関連経費に盛り込んだ。23年度以降は航空機の格納庫や庁舎など整備関連費用の計上が続く見込み。大型船舶が入れない島しょ部の揚陸支援システム研究も進める。

 海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)では、老朽化した火薬庫の建て替えで3棟分の設計費用約2000万円を計上。航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に24年度から配備し、馬毛島で訓練予定の最新鋭ステルス戦闘機F35Bは6機分の取得費用848億円を求めた。事項要求でさらに機数を増やしたい考え。

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