人手不足や燃料費の高騰が物流分野の改善を促している。サントリーホールディングス(HD)と大王製紙は、関東圏と関西圏を結ぶ長距離輸送の効率化に共同で取り組む。飲料製品や紙製品を混載し、トラック運転手3人がリレー輸送するほか、大型コンテナによる鉄道輸送を進める。トラック台数で年間約470台、トラック運転時間で約3900時間、二酸化炭素(CO2)排出量で約215トン削減する。
トラックではまずサントリーが飲料製品を積んだ後、上部の空いたスペースに大王のノーカーボン紙や家庭用品などを混載し、積載率を100%に近づける。輸送エリアは関東圏、中部圏、関西圏の3つに分割し、3人の運転手がリレー形式で輸送して労働負荷を低減する。両社それぞれの物流子会社「サントリーロジスティクス」と「ダイオーロジスティクス」が、9月中にもトラックで荷物を運ぶ際に両グループ製品の混載を始める。
鉄道輸送は今月から始めた。サントリーは、関東圏から関西圏への貨物に比べて関西圏から関東圏への貨物が少なく、この区間で鉄道を使った往復輸送を行うことが難しかった。逆に大王は関西圏から関東圏への方が貨物が多く、両社がこの違いを利用してコンテナを共同使用することで往復輸送を実現した。今回は国の物流総合効率化計画などの認定を受け、実施する。
特にトラック輸送をめぐっては、同業メーカー間にとどまらず、メーカーと卸、異業種間など、さまざまな形での連携が進む。
大手ではサッポロHDと日清食品が3月からトラックの共同利用を開始したほか、アサヒビールと伊藤忠食品も昨年11月から同様の取り組みを始めた。食品業界だけでなく、キヤノンやリコーなど事務機器業界でも15社が参加して一部地域で複合機やプリンターの共同輸送に乗り出している。
労働人口の減少に伴いトラック運転手の確保は年々難しさを増している。共同輸送は環境面でのメリットも大きく、加速度的に増えそうだ。(青山博美)
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August 25, 2022 at 11:12AM
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サントリーと大王製紙、混載で効率化 長距離共同輸送で労働負荷・燃料・CO2減 - 産経ニュース
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