Wednesday, October 12, 2022

旭化成/センコーGHD、密閉ボックス活用した冷蔵品混載輸送 - カーゴニュース

旭化成(本社・東京都千代田区、工藤幸四郎社長)とセンコーグループホールディングス(本社・東京都江東区、福田泰久社長)は7日、旭化成が開発した「Fresh Logi密閉ボックス」によるクラウド型生鮮品物流ソリューション「Fresh Logiシステム」を利用した冷蔵品の混載輸送サービスを開始すると発表した。まずは、九州~関東間で青果物を対象とした常温車両での鮮度保持輸送を開始し、今後はサービスエリアの拡大や、医療・医薬品などへの展開を検討していく。

Fresh Logi密閉ボックスは、断熱性と気密性が高く、あらかじめ冷やされた商品を長時間低温で保持したまま運ぶことができる。蓄冷材を併用することで、さらなる低温保持時間の延長も可能。また、使用後は折り畳んで返送することができるため、効率的な返送が行える。

野菜や果物といった温度管理が必要な商品の輸送では、冷蔵車両の手配や確保に課題を抱えているが、Fresh Logi密閉ボックスを活用することで、常温車両での輸配送が可能になるため、車両やドライバーの確保が容易になる。さらに、密閉ボックスであるため、匂い移りがないほか、電力などが必要ないためにCO2排出量の抑制にもつながる。

Fresh Logi密閉ボックスは、昨年12月からアップクオリティが提供する「産地直送あいのり便」に採用されており、その中でセンコーグループは常温軽車両による飲食店やスーパーなどへのラストワンマイル輸送を担ってきた。両社は今回、Fresh Logi密閉ボックスを使った冷蔵品の混載輸送サービスを発展させるために、第1弾として九州~関東間での青果物を対象とした常温車両によるサービスを開始。今後は、サービスの提供エリア・路線を拡大するとともに、医療・医薬品をはじめとする温度管理が必要な様々な配送ニーズにも対応していく。

さらに、センコーグループが展開している域内配送ネットワークや「物流バス」による幹線輸送、鉄道コンテナ輸送、貨客混載サービスなどに同システムの導入を図る。常温車両に冷蔵品の混載を可能にすることで、積載効率の向上やドライバー不足への対応、CO2排出削減などに寄与していく。
(2022年10月13日号)

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