「有事で一番危険度が高いのは(他国からの)武力攻撃事態だ。兆候をなるべく早く察知し、早い段階で防衛物資をたくさん運ぶことが重要だ」
5月19日、国土交通省で開かれた鉄道物流の今後を検討する有識者会議。防衛省の中野滋明・運用政策課長は、有事の際に北海道の陸上部隊から戦車や弾薬を前線に輸送する手段として貨物鉄道の必要性を強調した。北海道には陸上自衛隊の弾薬の約7割が保管されている。
ロシアのウクライナ侵略は、国防における鉄道の重要性を再認識させた。ロシアと戦うウクライナ軍は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国から供与される戦車や地対空ミサイルを鉄道で運んでいる。1台40トン~50トンの重さになる戦車や弾薬を大量に輸送するには鉄道が適している。
今月12日、自民党の整備新幹線等鉄道調査会(稲田朋美会長)で、北海道選出の国会議員が声を上げた。「安全保障の観点からも線路を維持していく必要がある」。具体的な路線は名指ししなかったが、存廃に揺れるJR北海道の函館線が念頭にあるのは明らかだった。
地元が廃線を視野に入れ、国が「待った」をかける異例の路線がある。2030年度末に予定される北海道新幹線の札幌延伸に合わせ、JR北海道から経営を切り離す函館線の函館―長万部間(147・6キロ)だ。
本州につながる貨物列車が走る幹線区間で、廃線になれば都市部にジャガイモなど北海道産の農産品を大量に運ぶ手段が減る。
「国の基幹的な鉄道ネットワークを構成する路線が、地元の意思だけで寸断されることがあってはならない。地方任せで済む話ではない」
7月28日、鉄道物流のあり方を検討する国土交通省の有識者会議で、同省の田口芳郎・鉄道事業課長が対策に乗り出す考えを示した。並行在来線は経営分離後、存続するかを地元が決めることになっている。政府が首を突っ込むのは異例だ。すでに函館線のうち長万部―小樽間(140・2キロ)は、採算が見込めないことから廃線する方針が決まっている。
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October 15, 2022 at 03:00AM
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有事の輸送手段としての役割も…次代の鉄道像描き直しを[JR考]第5部 在来線<2> - 読売新聞オンライン
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