【パリ=梁田真樹子】ウクライナのオレクサンドル・クブラコフ副首相(40)は読売新聞のインタビューで、穀物の輸出拡大に欠かせない輸送網の復興を優先課題に挙げた。ロシアの侵略で大きな打撃を受けた経済を主要な外貨獲得手段となる穀物輸出で回復させ、長期化する侵略に対抗し続ける狙いがある。
クブラコフ氏は昨年、インフラ相として穀物輸出合意の交渉にかかわった。侵略開始後に停滞した農産品の輸出は昨年7月の合意を受けて、同10月には前年並みの水準に持ち直したという。
「合意がウクライナ経済に与えたプラスの影響は大きい」とクブラコフ氏は強調した。一層の輸出拡大を進めるため、「主要な産業圏と港湾をつなぐ橋や鉄道などを復旧することは、自国経済のために重要だ」と説明した。
ただ、侵略によってロシアを経由する陸路での輸出はできなくなった。欧州連合(EU)諸国を通じた陸路や海路などのルートに頼らざるを得ない。
クブラコフ氏は「EU諸国へ向かうための通関施設や鉄道、港湾の能力(拡充)は、輸出には重要だ。従来とは全く異なる輸送網を作らなくてはならない」と述べ、ウクライナとEU諸国をつなぐ交通インフラを強化する必要性を指摘した。
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January 09, 2023 at 10:19AM
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輸送網の復興が優先課題…ウクライナ副首相、穀物輸出で経済回復 ... - 読売新聞オンライン
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