JR山手線は渋谷駅の工事の影響で7日と8日の2日間、外回りの大崎駅から池袋駅の区間が運休となっています。
53万人に影響が出ると見られるとして、JR東日本は振り替え輸送の利用や時間に余裕をもった移動を呼びかけています。
JR東日本は、渋谷の再開発事業に伴い8年前から渋谷駅の改良工事を進めていて、5段階のステップの4段階目となる今回は、山手線の外回りの線路を移設し、外回りと内回りのホームを1本化する工事が行われています。
この影響で、山手線の外回りは大崎駅から渋谷駅を経由し池袋駅に向かう区間で、7日朝の始発から8日の終電までの、およそ540本すべて運休となっています。
ほかの区間でも運行本数が減り、外回りの池袋駅から東京駅を経由し大崎駅に向かう区間は、日中は通常の3割から4割ほどに、内回りの池袋駅から渋谷駅を経由し大崎駅に向かう区間は日中は7割ほどに減少します。
JR東日本によりますと、53万人に影響が出ると見られるということで、運休区間を並走する埼京線などで本数を増やしているほか、東京メトロや都営地下鉄などで振り替え輸送が行われています。
JR東日本は専用の電話窓口やウェブサイトを開設し、振り替え輸送の利用や時間に余裕をもった移動を呼びかけています。
【電話番号】050−2016ー1620
【専用ウェブサイト】https://www.jreast.co.jp/shibuya−koji/
渋谷駅周辺では、7日からの運休の影響を心配する声の一方で、駅の利便性が上がることへの期待の声も聞かれました。
買い物で渋谷を訪れたという20代の女性は「山手線が運休するという情報はまったく知りませんでした。あすとあさって、自分は利用の予定はありませんが、乗る人は困ると思います」と話していました。
一方、会社員の50代の男性は「渋谷駅は国内だけでなく海外から日本を訪れる人も多く利用する駅なので、ホームが広くなればより安全になるし、何よりも便利になることは歓迎したいです」と話していました。
JR山手線の外回りの大崎駅から池袋駅に向かう区間の運休に伴い、代替手段としてほかの路線では本数が増やされ振り替え輸送なども行われます。
JR東日本によりますと、運休区間の駅のうち「大崎駅」「恵比寿駅」「渋谷駅」「新宿駅」「池袋駅」は、同じJRの埼京線や湘南新宿ラインが停車するため代替の手段に挙げています。
湘南新宿ラインは通常どおりですが、埼京線は上下線で新木場駅と赤羽駅の区間で一日あたりの本数をおよそ160本増やすほか、大崎駅と新宿駅の区間で一日およそ30本の臨時列車を走らせます。
また、相鉄線直通列車の上下線も運行本数を増やしたうえで、通常、新宿駅を起点としているところを池袋駅まで延ばして運転することにしています。
運休する外回りの区間のうち、「五反田駅」「目黒駅」「原宿駅」「代々木駅」「高田馬場駅」はすぐそばに私鉄や地下鉄の駅があるので、JR以外の路線が主な選択肢になります。
また振り替え輸送は、東京メトロ、都営地下鉄、りんかい線の全線で、西武鉄道や東急電鉄、京浜急行の一部の区間で実施されます。
利用の際は運休区間の定期券やきっぷ、回数券などが必要です。
一方で、運休区間のうち、「新大久保駅」と「目白駅」は山手線しか走っていません。
このため、例えば、新宿駅からこの2つの駅に向かう場合は、埼京線などで池袋駅に向かい山手線の内回りで戻る形で新大久保駅や目白駅に向かう必要があるということです。
このほかバスやタクシーなどほかの公共交通機関の利用が移動時間の短縮につながるとみられます。
渋谷駅周辺では「100年に1度」とも言われる大規模な再開発事業が進められていて、JR渋谷駅の大規模工事もその一環として行われています。
再開発事業は、新たなまちづくりに向けて2000年から始まったもので、9つのプロジェクトが計画され高層ビルなどが次々と建設されています。
まず、2012年に地上34階、地下4階の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」が開業し、2019年には渋谷駅の東側に地上47階建て、地下7階、高さおよそ230メートルの「渋谷スクランブルスクエア」の東棟が開業しました。
さらに、来年度には、渋谷駅の南側にオフィスや商業施設などが入る地上39階、地下4階、高さおよそ179メートルのビルが完成し、2027年度には、JR渋谷駅の上と隣接地に「渋谷スクランブルスクエア」の中央棟と西棟がそれぞれ開業する予定です。
こうしたなか、コロナ禍の前は一日平均およそ330万人が利用し、4社9路線が乗り入れる渋谷駅の接続機能を強化し利便性を高めていこうと、JR東日本は、東急や東京メトロとともに8年前からホームの移設や乗り換え動線の改良工事を進めています。
今回の工事は5段階のステップの4段階目で、山手線の現在の外回りのホームが撤去され、外回りの線路、長さあわせて580メートル分が最大で2.7メートル外側に移設され、外回りも内回りのホームに1本化されます。
大勢の人の利用に向け前回の工事で最大11メートルまで拡幅されたホームの幅は、今回さらに最大16メートルまで拡幅されます。
今後予定されている5段階目の工事では、山手線の線路とホームの高さを30センチほどあげる予定で、1階の北側と中央部分に東西を自由に移動できる幅20メートル余りの通路がそれぞれ整備されることになっています。
渋谷駅全体の完成は2027年度を予定しています。
JR山手線しか停車せず、7日と8日の運休区間に含まれる目白駅の近くにある学習塾では、受験を目前に控えた子どもたちにも影響が出ています。
目白駅から徒歩1分の場所にある個別指導の学習塾には、小学生から高校生までが通っていて、受験生たちにとっては大事な時期を迎えています。
7日も授業などがありますが、目白駅は山手線以外の路線がなく、電車では塾に来られないことから、塾は、子どもたちが来られるか把握したうえで、来られない生徒については、別の日に振り替えたり、オンライン授業に切り替えたりしました。
運休区間の沿線にある同じ系列の学習塾のおよそ1割の子どもたちが山手線運休の影響を受けるということで、担当者がオンライン授業に備えて、パソコンの動作確認を行っていました。
学習塾の佐藤司マネージャーは「今は、受験生にとって1分1秒が貴重な時間です。事前に準備して臨みたいです」と話していました。
7日と8日、JR山手線の外回りが一部区間で運休となるのを前に、都内のタクシー会社は、乗務員たちにタクシーの需要が高まると見込まれる新宿駅と渋谷駅で重点的に営業するよう呼びかけています。
東京・杉並区のタクシー会社はおととし、山手線の内回りで同じ区間が運休になった際、新宿駅を中心に営業しました。
当日、タクシー利用者の需要をAIで予測するシステムで、渋谷駅でも増加予測を把握できたものの、乗務員の確保が間に合わず、十分な対応ができなかったということです。
今回は、ふだんの土日より車両を1割ほど増やした上で新宿駅と渋谷駅で重点的に営業する予定で6日朝、営業所で行われた点呼で、田中秀和社長が乗務員たちに対して、駅で困っている人たちの少しでも助けになるよう乗務員に呼びかけました。
27歳の乗務員は「タクシーを使わない人の利用が増えたり、ふだんは混まない道が混んだりすると思う。利用者が多い場所を予測して、効率よく動きたい」と話していました。
田中社長は「2年前と違い、コロナによる行動制限がなく、利用者も増えつつあるので、対応を強化して臨みたい」と話していました。
"輸送" - Google ニュース
January 07, 2023 at 04:38AM
https://ift.tt/Xtx60Bo
JR山手線 渋谷駅工事で7・8日 外回り大崎〜池袋 運休|NHK ... - nhk.or.jp
"輸送" - Google ニュース
https://ift.tt/wr2eonc
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment