オークラ輸送機は、ウイングボディトラックにパレット貨物を自動で積み込むマテハン装置「コンパクト型トラックローダTL-3F」を開発し、4月から受注活動を開始する。
TL-3Fは、物量の多い飲料系工場倉庫へ納入実績をもつ大型トラックローダの技術を生かして開発。もっとも市場が見込める1日30車程度のトラックが行き交う物流現場をターゲットとし、コンパクト化を図った。
大型ウイングボディトラック(10トン、11トン積み)への完全自動積み込みを実現可能で、レール上を走行するフォーク搭載のトラバーサ(水平移動装置)が、出荷バースまでコンベヤで運ばれてきた荷積みパレットを2枚ずつ持ち上げてトラックの側面から積み込んでいく方式を採用。荷降ろし位置へ到着するとトラバーサは停止し、フォークが荷台奥まで伸びてパレットを降ろすと、パレットからフォークを抜き、次のパレットの引き取りへと移っていく。
同社は2019年にもコンパクト型トラックローダを発売したが、荷積みを始める際にトラックごとに荷台の高さや積み込み位置などの情報を入力する手間があった。今回発売する新型機では、独自のセンシング技術によってこれらの情報を自動で読み取り、完全な自動化を実現している。
新型機では、荷台位置や積み込み位置などを正確に読み取り、パレットを正確にすき間なく積み込むことが可能。積載荷重は最大1700kgで、毎時80パレットの処理能力を備えており、10トントラックにT11型パレット(1100×1100mmサイズ)をフル積載の16パレット積み込む場合であれば、12分で作業を完了することができる。
概算価格はシステム一式で8000万円、年間目標販売台数は10システム。
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March 28, 2023 at 01:59PM
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