Wednesday, April 5, 2023

NASAのロケット輸送機、「世界一重い自走車両」でギネスに - GIZMODO JAPAN

先週水曜、ケネディ宇宙センターではギネスワールドレコーズからNASAのチームに認定証が贈られ、重量665万ポンド(3,106トン)を誇る「クローラー・トランスポーター2(CT-2)」が世界で最も重い自走車両として認定されたとNASAが発表しました。

NASAのCT-2は元々、60年近く前のアポロ計画時代にサターンVロケットを輸送するため設計された巨大な運搬用車両。老朽化した同機がアルテミス計画のメガロケットSLSを支えられるよう大規模な改修をしたところ世界記録が樹立されたのでした。

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Photo: NASA/Isaac Watson
3月29日に行なわれた式典で、ギネスワールドレコーズは探査地上システムプログラムとケネディリーダーシップのチームに認定証を授与

CT-2、あだ名は「フランツ」

CT-2の名称に「2」と付くだけあって、併せてクローラー・トランスポーター1(CT-1)も製造されており、両機は1965年からNASAのロケットをフロリダ州にあるケネディ宇宙センターの第39発射施設へと輸送する役割を担ってきました。

Collect Spaceによると、2台にはコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のコントに登場するボディビルダーのキャラクターにちなんで、「ハンス」と「フランツ」というあだ名がつけられたそう。

NASAは2012年に、人類を50年超ぶりに月へ運ぶために設計した新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を支えられるよう、フランツことCT-2を大改造

大変身を遂げた後、同機の重量は595万ポンド(2,700トン)から665万ポンドへと増え、超重量車両としての記録を塗り替えたのでした。ピックアップトラック(キャビン後方に開放式荷室を備える小型貨物自動車)1,000台分に相当する重さになるとか。

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Photo: NASA
ギネス世界記録の認定証

NASAクローラー・エレメント・オペレーションズのJohn Giles氏は、リリースのなかで以下のように語っています。

設計・建造された1960年代当時、NASAのクローラーは驚くべき機械でした。この60年のあいだに、両機がアポロ計画やスペースシャトル、そして今やアルテミスのためにこなしてきた運搬を思い返すと、尚更すごいことですよね。

すでに重量のあるCTが、さらにヘビーな荷物を運ぶわけですから、発射台へはまさに這うようにゆっくりと進んでいきます。ロケットを積んだCT-2の移動速度は時速1マイル(1.6km)ほどですが、スペースシャトル組立棟(VAB)から発射台までの4.2マイル(約6.7km)は8~12時間かかるとか。もはや徒歩の方が早く着きそうな速度です。

次の活躍に向け準備中

2022年11月に実現したアルテミス1ミッションの打ち上げのために、CT-2はSLSロケットと宇宙船オリオンを何度も輸送していました。

同機は現在、アルテミス2に向けて準備中。前述のリリースには、「無限軌道(クローラー)のパーツを交換し、車両の内部に腐食防止を施して、そしてSLSとオリオンを載せる前にモバイルランチャー(移動式の打ち上げプラットフォーム)を運ぶ」と書かれていました。

ギネス世界記録に認定されたCT-2は、すべてが順調にいけば来年の11月に再び活躍することになっています。

Source: NASA(1, 2), Collect Space,

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April 05, 2023 at 10:30AM
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