ＪＲ東海は１５日、東海道新幹線「こだま」で法人向け荷物を即日で運ぶサービス「東海道マッハ便」を始めると発表した。
取り組みが先行するＪＲ東日本などグループ各社とも連携し、新幹線で全国に荷物を速達で届ける体制を整える。
鉄道貨物輸送に必要な認可を国に申請中で、準備が整う４月以降に始める。東京―名古屋、新大阪駅を発着するこだまの上下線４８本が対象。こだまとして運行する時には使っていない車内販売商品を保管する業務用室を活用し、段ボール４０箱分の荷物を輸送する。
荷物はＪＲ東海のグループ会社による集荷に加え、駅への持ち込みもできる。高速性や揺れが小さい新幹線の特性を生かし、医療品や精密機器、生鮮食品などの輸送需要を見込んでいる。
新幹線による荷物輸送はすでにＪＲ東日本や西日本、九州が始めており、東海の参入で北海道から九州まで新幹線を乗り継ぐ荷物の輸送が可能になる。仙台駅から東北新幹線で運んだ荷物を東京駅で積み替え、新大阪駅に届けることなどが想定される。
トラックの運転手の人手不足により、輸送力が低下すると懸念される物流の「２０２４年問題」の対応では、鉄道に輸送を切り替えることも検討されている。
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February 15, 2024 at 01:19PM
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