JR西日本イノベーションズ(大阪市)は10日、貨物列車とトラックを使った水産物の試験輸送を大阪府吹田市で記者団に公開した。運転手の残業規制で物流の滞りが懸念される「2024年問題」を受け、代替策として鉄道を活用し、大量輸送や時間短縮を可能にしたい考え。鮮度への影響や貨物のスムーズな積み降ろし方を確認し、早期の実用化を目指す。
9日午後に宮城県気仙沼市の出荷元から、冷凍銀ザケの切り身8トンをトラックで仙台市内のJR貨物のターミナル駅まで輸送。同日深夜に鉄道が出発し、約15時間かけて10日午後に吹田市内の駅に到着した。トラックのみで仙台市から吹田市まで運ぶと2日間かかるという。
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