Sunday, December 11, 2022

ロシア・トルコ両首脳が電話協議 穀物以外の海上輸送検討も - 毎日新聞

ロシアのプーチン大統領 拡大
ロシアのプーチン大統領

 ロシアのプーチン大統領は11日、ウクライナ侵攻を巡って仲介役を担うトルコのエルドアン大統領と電話協議した。双方の大統領府が発表した。ウクライナ産品の海上輸送、露産天然ガスのトルコ経由の輸出案、シリア情勢などについて話し合ったという。

 ウクライナが一大生産国である小麦などの黒海経由の輸出再開は、今年7月に国連とトルコの仲介で実現。11月中旬に合意の延長が決まった。ロイター通信によると、トルコ側はこの日の電話協議で黒海ルートに関し、穀物以外の食糧や一次産品の輸出についてもトルコ、ロシア間で検討を始められると伝えた。

 一方のロシア側は、自国産の農産物と肥料に対する「(輸出の)障壁を取り除く必要がある」と主張しており、関連する欧米の制裁解除を求めた模様だ。

 ロシア側の発表では、両首脳はトルコに露産天然ガスの輸出基地を建造する案についても話し合ったという。ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」では9月末に破壊工作によるとされる爆発が起き、ロシアは代替ルートを模索。プーチン氏は10月にトルコ経由で欧州向けにガスを送る案をトルコ側に示しており、より具体的に提案したとみられる。

 トルコには、黒海を通ってロシアとトルコを結ぶパイプライン「トルコ・ストリーム」がある。露国営ガス大手ガスプロムのミレル社長は9日にトルコのイスタンブールを訪問し、エルドアン氏と会談している。

 ロシアのウクライナ侵攻に関して、エルドアン氏は「一刻も早い戦争の終結を望む」とプーチン氏に伝えたという。【カイロ真野森作】

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日本、月への物資輸送に商機 対中国で米欧と連携 - 産経ニュース

アイスペースの月面着陸船の想像図(同社提供)

宇宙ベンチャーのアイスペース(東京)が開発した月着陸船が11日午後、米スペースX社のロケットで打ち上げられた。宇宙開発は、その時代の大国による開発競争の舞台となってきた。現在、活況を呈する宇宙ビジネスだが、月探査をめぐっては、米中を中心に競争が加速している。

米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から、アイスペースが開発した月着陸船を搭載して打ち上げられるファルコン9ロケット=11日(YouTubeのHAKUTO―R公式チャンネルより)

米金融大手モルガン・スタンレーが公表しているデータによると、宇宙ビジネスの市場は、2020年が約3783億ドル(約52兆9000億円)。しかし2040年には、20年の約3倍となる約1兆530億ドルに増えると見込まれている。ロケットの開発・打ち上げだけでなく、打ち上げた人工衛星を利活用するビジネスの市場規模が拡大している。

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Saturday, December 10, 2022

【鉄路と生きる(2)】第1部 磐越西線 産業育てた輸送力 石採掘、地域の礎に - 福島民報

1941年の発送簿などをめくりながら、幼い頃の活気をたどる佐藤さん
1941年の発送簿などをめくりながら、幼い頃の活気をたどる佐藤さん

 「日本資本主義の父」と称される実業家・渋沢栄一は1901(明治34)年5月、現在の福島県会津若松市で演説に立った。

 「会津の産業発展のために力を合わせるべきだ。そのために岩越鉄道(現JR磐越西線)の敷設がある」

 資金不足や路線の誘致合戦などを巡り若松駅以西で工事が停滞する中、会津地方の天然資源の豊かさなどをたたえ、鉄道の開通に地域で力を合わせるよう訴えた。渋沢に後押しされるように、新津(新潟市)-郡山駅間が1914(大正3)年に全線開通する。

 鉄道は大量・高速輸送を可能にした。渋沢の言葉通り、沿線では新たな地場産業が発達した。喜多方市高郷町のJR荻野駅前に本社を構え、「石の丸正」の名で親しまれる丸正の石材業もその一つだ。

 「線路に沿って300メートルくらい、出荷する石がぎっしり並んでいた。毎日汽車に積み込み、なくなれば補充した」

 丸正会長の佐藤道治さん(85)は子どもの頃の記憶をたどる。会社は荻野駅が開業する4年前の1910年創業。新潟で石屋を営んでいた祖父正治さん(故人)が新たな産地を求め、現在の荻野駅近くに岩盤を発見したのが始まりだ。

 鉄道開通まで、輸送手段は荷馬車だった。多くの労力と時間を費やした。列車に代わり、事業は一気に軌道に乗る。さまざまなサイズに切られた石材は主に新潟側に運ばれ、石塀、かまどなどに使われた。

 佐藤さんは中学生の頃、祖父から創業当時の話を聞いた。やぶが茂り、住居が4軒程度だった地域に徐々に職人らが住み始めた。事業拡大を目指す新潟の別の業者も次々と荻野で起業したという。駅周辺は活気づき、住居は100軒程度に増えた。

 丸正には1941(昭和16)年当時の発送簿が残る。日々の輸送量が細かく記録されている。びっしりと書き込まれた帳面が、産業振興に貨物輸送が果たした役割を物語る。「何もなかったこの地域を、磐越西線が発展させてくれた」。佐藤さんはページをめくりながら、当時に思いをはせた。

 磐越西線は産業の創出にとどまらず、それまで地域に根付いていた伝統産業の販路拡大にも貢献していく。

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