物流業界ニュース(物流/運送情報)
鉄道コンテナは2ヵ月連続で減少
国土交通省は国土交通経済の9〜10月概況を発表した。10月のトラック輸送量は特積み・宅配・一般貨物のいずれも減少した。前月(9月)は消費増税前の駆け込み需要により増加していたものの、増税後は一転して前年割れとなった。 特積みトラックの輸送量は前年同月比7.2%減の549万897tとなり、2ヵ月ぶりに減少した。5〜6月の減少から7月は小幅ながらプラスを回復したものの、8月は5.8%減とダウンし、9月は消費増税による駆け込み需要の影響で増加を回復したが、再び減少に落ち込んだ。
また、宅配貨物の取扱個数も4.5%減と2ヵ月ぶりに減少し、一般貨物も2ヵ月ぶりに減少するなど荷動きに活気が見られなかった。 一方、JR貨物の11月の輸送量をみるとコンテナは3.4%減少し、2ヵ月連続でマイナスとなった。リニア中央新幹線の建設排出土の輸送が順調だったが、紙・パルプの減送をはじめ、清涼飲料水、ビールが低調に推移し、化学工業品も前年を下回り、全体では2ヵ月連続でマイナスとなった。 一方、車扱は、灯油を中心に石油が好調な荷動きを見せたことから、輸送量は2.1%増と2ヵ月ぶりに増加に転じた。
貨物船は2ヵ月ぶりに減少、油送船も低調に推移
10月の内航海運の輸送量は貨物船が7.8%減の1759万8000tで2ヵ月ぶりの減少。一方で油送船は8900tで石油需要の減少などを受け、昨年11月より12ヵ月連続で減少が続く。 11月の国内航空貨物の輸送量(日本航空・全日本空輸2社合計の速報値)は2.8%減の6万4414tとなった。一昨年の10月以降減少が続き、26ヵ月連続で水面下の推移が続く。
11月の国際航空貨物は2ケタの増加に
11月の国際航空貨物の輸送量(日航、全日空、日本貨物航空3社合計の速報値)は15.7%増の15万3054tとなり、5ヵ月連続の増加。19年7月より増加基調が続いているが7〜10月は1ケタ台の増加にとどまっていたのが、11月は2ケタの伸びを示した。 ただし、財務省貿易統計の金額ベースでは、輸出が3.5%減(13ヵ月連続の減少)の1兆9594億9700万円、輸入が13.4%減(2ヵ月連続の減少)の1兆7938億8200万円となり、金額的には低調な推移だといえる。 外貿コンテナを見ると、10月の輸出取扱量は13.6%減の72.8万TEUで5ヵ月ぶりにマイナスに落ち込んだ。輸入も9.4%減となり、2ヵ月連続で減少が続いている。
カーゴニュース1月28日号
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February 03, 2020 at 07:28AM
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