ANAとJAL貨物輸送強化が1位 先週の注目記事20年4月12日-18日 - Aviation Wire

　4月12日から18日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、全日本空輸（ANA/NH）と日本航空（JAL/JL、9201）の旅客機による貨物輸送の記事でした。

ANAの787の客室に搭載された段ボール（同社提供）

第1位 787機内にマスク入り段ボールも　国際線9割運休のANAとJAL、貨物輸送を強化

　ANAとJALはいずれも国際線の9割が、中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で運休。一方で、マスクなど医療用品をはじめ航空貨物の需要は衰えておらず、国際線の運休により、旅客機の貨物スペースはひっ迫しており、両社とも旅客機に貨物のみ搭載する貨物専用便を運航し、マスクなども運んでいます。

　しかし相手国の発着枠が制限されていることもあり、1便でどれだけ多く貨物を積むかが課題です。ANAは10日に貨物専用便として運航した上海発羽田行きNH968便（ボーイング787-9型機）の客室に、重量が軽いマスクなどの貨物を試験的に積み込みました。今後実運用に入り、客席にも貨物を置くことも検討しています。

　航空貨物に関する記事は、成田空港での貨物到着の様子を取材した記事が10位にランクインしました。

第2位 島津製作所、新型コロナ検査キット発売　検査時間半分に

　第2位は、島津製作所（7701）が開発した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）向け検査キット発売の記事。3月に開発発表したもので、検査時間を従来の半分に短縮するできるのが売りです。この検査キットでは、PCR法（遺伝子増幅法）で必要となる煩雑な手作業が不要になり、省力化とスピードアップが見込めるとのことです。

第3位 ANA、半数弱の2万人に休業拡大　間接部門や地上係員など、今後グループ30社に

　第3位は、ANAの休業範囲拡大。当初は客室乗務員のみが対象でしたが、すでに間接部門やグループ会社にも拡大しており、今後はANA本体とグループ合せて30社程度に拡大を検討しています。

　これに関連し、第4位には医療用ガウンの縫製を休業社員が手伝うとの記事がランクインしましたが、当紙の読者の皆さんの反応を見ていると、「ボランティア」という部分を疑問視する方が多いようです。私も個人的にはボランティアはないだろうと思います。

　このほか、JALの羽田第1ターミナル北ウイング閉鎖や、ANAとJALの国際線運休拡大、羽田空港のヘリ空撮、関西空港の事務職男性感染などの記事が読まれました。

1. 787機内にマスク入り段ボールも　国際線9割運休のANAとJAL、貨物輸送を強化

2. 島津製作所、新型コロナ検査キット発売　検査時間半分に

3. ANA、半数弱の2万人に休業拡大　間接部門や地上係員など、今後グループ30社に

4. ANA、医療用ガウンの縫製支援　一時帰休スタッフらがボランティア

5. JAL、羽田北ウイング出発階閉鎖　国内線減便で南に集約

6. ANA、国際線9割運休　通常運航は成田－LAのみ、5月15日まで

7. 【空撮】緊急事態宣言後の羽田空港、ANAとJAL大型機並ぶ　4月入り予約減

8. 関空、従業員が新型コロナ初感染　事務職男性

9. JAL、国際線94％運休　NYやハワイ全休、5月末まで

10. 上海からマスク1200箱が成田到着　JAL、旅客機で貨物専用便

先週の注目記事バックナンバー
緊急事態宣言後の羽田ヘリ空撮が1位　先週の注目記事20年4月5日-11日

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April 19, 2020 at 04:00AM
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