米銀 ＪＰモルガン・チェースによると、米国株は過去のリセッション（景気後退）で盾となってきたが、今回はその防御を期待できない可能性がある。相場が底をつけたと考えるのも誤りだという。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響に対し、強力な刺激策が発表されているが企業利益や労働市場、消費者心理への影響は長引き、米国経済の早急な回復を阻むと、ＪＰモルガンは指摘した。
同銀のストラテジストは、自然災害など一時的な出来事の後には通常Ｖ字回復が見られるが、今回は漸進的なペースでしか米国経済は底を脱することはないとみている。
ストラテジストのミスラフ・マテイカ、プラバブ・バダニ、ニティア・サルダナの３氏は「米国は従来のような消費・サービスのリセッション時に見られた安全な逃避先とはならないだろう」と述べた。
さらに「テクニカルな面で売られ過ぎている水準や日ごとに膨れあがる政策支援という材料だけを見て株式に買いを入れようとするのは重大な点を見逃している恐れがある。つまり消費者と労働市場が11年ぶりの下降局面にあるということだ」と分析した。
原題： JPMorgan Says U.S. Stocks May Lack Haven Status in This Crisis（抜粋）
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April 06, 2020 at 10:41PM
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米国株、新型コロナ危機では逃避先にならない可能性－ＪＰモルガン - ブルームバーグ
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