将棋盤がずらりと並ぶ会議室に、駒音が一斉に響いた。八月九日、名古屋市で開かれた日本将棋連盟東海研修会の例会。数十人の少年少女の勝負が始まった。中に、とりわけ真剣に盤を見つめる子らがいる。十日後に迫った、プロ棋士養成機関「奨励会」の入会試験に挑む面々だ。今年は五人以上の会員が受験する。
藤井聡太と同じ愛知県瀬戸市で暮らす古野知典(12)にとっては、初めての奨励会挑戦。「緊張します」とはにかみつつ、「地元の先輩があんなに活躍してくれてうれしい」と藤井の快挙に目を輝かせた。
将棋界は、東京と大阪を中心に動いている。大半の公式戦が東西の将棋会館で行われ、奨励会があるのも両都市だけだ。
「自分が奨励会にいた頃、東海勢同士の対局なんてほとんどありませんでした」。三重県在住のプロ棋士・澤田真吾(28)は振り返る。インターネットが普及する前、情報や稽古相手に乏しい地方在住者は、圧倒的に不利だった。澤田の前にプロ入りした東海在住の棋士は、杉本昌隆(51)まで約二十年もさかのぼる。
「地の利」がない中で、まちの教室からダイヤの原石を発掘し、...
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