Monday, January 4, 2021

サントラストがマニラのホテル・カジノ計画のために280億円を調達、サンシティグループ、サミットアセントが社債引受 - IAG Japan

 フィリピンに上場するサントラスト・ホーム・ディベロッパーズが、マニラのウェストサイドシティ・リゾートワールドでの7億米ドル(約721億円)のホテル・カジノ開発の準備を加速させる中で、香港のサンシティグループとサミット・アセントの子会社に対して合わせて129億比ペソ(約277億円)の転換社債型新株予約権付社債(転換社債)を発行した。

 月曜の同時報告書によると、サンシティグループの子会社、フォーチュン・ノーブルへの73億比ペソ(約157億円)の割引債を含む同社債は2020年12月30日に発行され、満期日は2025年12月30日。

 サントラストは、今回の引受額はマニラのホテル計画の開発に使用されると認めた。計画にはスタンダードルームの広さ34㎡から39㎡までとなる約400室のホテル客室、そしてマスとVIP客向けのゲーミングテーブル400台とスロットマシン1,200台で構成されるカジノなど含まれる。

 フォーチュン・ノーブルはサントラストの支配株主で、51%を所有する。同社は、社債の転換時にその持分を74.60%にまで引き上げることができるものの、そうすることによって、サントラストの公開株式は14.33%から7.48%に低下し、フィリピン証券取引所が定める公開株式10%以上という要件を下回ることになる。

 サントラストは、「もしフォーチュン・ノーブルが転換社債を転換後株式へと転換することを選ばなかった場合、転換社債の額は転換社債型新株予約権付社債引受契約(Convertible Bond Subscription Agreement)の条件の下で借入金となる」と述べた。

 転換社債の残りの56億比ペソはサミット・アセント・ホールディングスの子会社、サミット・アセント・インベストメンツに転換後株1株当たり1.80比ペソで発行されており、契約成立前日のサントラスト株の終値からは56.52%の割増に相当する。

 サンシティが過半数を所有するサミット・アセント・ホールディングスは、ウラジオストクにあるロシアのカジノリゾート、ティグレ デ クリスタルを管理する。

 同社がその社債を株式に転換することを選べば、サミット・アセントはサントラストの30.03%を手に入れることになるが、公開株式は10.03%でわずかに最低要件を上回ることができる。

 サンシティグループは以前、マニラのホテル・カジノ計画のソフトオープンを2022年末までに、そしてグランドオープンを2023年に行う意図であることを明かしていた。

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January 05, 2021 at 07:15AM
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