Sunday, May 16, 2021

全農、米の物流改善加速 統一フレコン50倍に 紙袋はパレット輸送 産地コスト抑える - 日本農業新聞

 JA全農が、米の物流改善を広げている。取り組み2年目となる2021年産では、全国統一規格のフレキシブルコンテナバッグ(統一フレコン)を前年産の50倍近い12万枚以上、配布する計画だ。紙袋流通では、産地の農業倉庫から取引先までパレットに載せた輸送を広げる。

 トラックドライバー不足が課題となる中、米は輸送時の手作業による荷役(手荷役)の負担が大きく、産地のコスト上昇要因にもなる。そこで全農は米穀部や耕種資材部、子会社の全農物流などグループを挙げ、20年度から米の物流改善に着手。手荷役をなくした効率的な仕組みで輸送力を確保し、米の安定供給を図る。

 進展が目立つのは統一フレコン。初年の20年産の配布は2500枚だったが、21年産は12万2800枚に急拡大し、30府県以上が導入する計画だ。全農が新規調達するフレコンの半分を占めるようになり、「飛躍的に伸びた」(米穀部)。

 統一フレコンは容量1080キロ。「角底型」のため、積み上げ時に安定しやすく保管スペースを効率的に使える。利用料は米卸などが負担し、JAや生産者は調達コストが発生しない。JAの米集荷向上も期待される。ばらばらだった容量や形状を全国で統一することで、卸は区分する必要がなく管理しやすい。耐用年数まで繰り返し使え、経済性に加え環境面にも良い。

 効果測定で作業負担の軽減を確認した。産地では集荷や輸送などにかかる作業時間を紙袋より20%以上短縮できた。実需段階では荷受け作業を60%以上、米を精米工場に入れる作業は30%以上時間を減らせた。

 紙袋流通ではパレット輸送を進める。フォークリフトを使えばトラックへの積み込み・積み降ろし時に紙袋の山を崩さずに済む。20年産米のパレット輸送実績は、3月末時点で18県の産地で4万6051トンと全農が扱う紙袋輸送の3割程度に及ぶ。米卸など持ち込み先も、104カ所と開始前から37カ所増えた。

 全農は物流改善でコストの上昇を抑えて農家所得確保につなげるため、「取り組みをさらに広げたい」(米穀部)としている。
 

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May 17, 2021 at 05:06AM
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