ロシアによるウクライナ侵攻で穀物輸出が滞っている問題を巡り、両国と仲介に動いていたトルコ、国連の4者は22日、穀物の海上輸送の再開に向けた合意文書にイスタンブールで署名した。世界的な穀物価格の高騰を招いていた問題は、打開に向けて大きく前進する。
署名式には国連のグテレス事務総長とトルコのエルドアン大統領、ロシア、ウクライナの閣僚が出席した。
国連高官によると、両国は黒海を航行する輸送船を攻撃しないことで一致。輸送船はウクライナの船が護衛し、安全な航路に導く。ウクライナの港周辺に設置された機雷は撤去に時間がかかり、また安全な輸送を妨げないと判断されたことから、撤去しない。イスタンブールには4者が海上輸送を監視するための「共同調整センター」を設置する。黒海の出入り口となっているボスポラス海峡では、3カ国が共同で船の検査を実施し、武器の密輸入がないかチェックする。
ウクライナは小麦の輸出量で世界5位、トウモロコシでは世界4位の穀物輸出大国だ。だが、輸出の拠点だった黒海沿岸にロシア軍が展開し、ウクライナの港では2000万トン以上の穀物が滞留している。この影響で穀物価格が高騰し、特に中東、アフリカの紛争地域で食料危機が拡大していた。国連高官は23日から調整センター設置のための準備に入ることを明らかにし、「できる限り早く輸送を再開したい」と述べた。
また国連とロシアは、ロシア産肥料などの輸出促進に向けた合意も交わした。欧米の対露制裁では肥料や食料は対象外となっているが、海運大手はリスク回避のため、ロシアとの取引を控えている。国連は露産肥料の輸出は世界の食料生産にとって重要だと訴え、輸送の安全性を担保することで企業活動の再開を促す方針だ。
穀物などの海上輸送再開を巡っては4月以降、ロシア、ウクライナと良好な関係を維持するトルコと、国連が連携し、仲介を続けていた。【エルサレム三木幸治、ニューヨーク隅俊之】
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July 22, 2022 at 07:48AM
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穀物の海上輸送再開、ウクライナとロシアが正式合意 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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