海上自衛隊鹿屋航空基地で米軍C17輸送機からコンテナを運び出す米兵ら。詳細は明かされていない=10月10日、鹿屋市今坂町
8月に始まった米空軍無人偵察機MQ9の配備準備に伴う米軍機の飛来は10月末までに計35回。ニューヨーク、カリフォルニア、ハワイ…。機体には米国各地の所属基地が記されているが、九州防衛局は「在日米軍以外」との説明を繰り返した。
どこから来て何を運んだのか。同局が県や市に伝える飛来情報は「その日に来る」との内容しかなく、詳細は「米軍の運用」を理由に答えない。
無人機運用部隊の発足式でも、地元代表らに招待の連絡があったのは式の3日前。市関係者は「首長級を数日前に呼び出すのは米軍ぐらいだ」と苦笑する。
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ベールに包まれた米軍の動きの一端は、意外なところで明かされていた。米国防総省のサイト「DVIDS」。世界各地の米軍広報が動画を投稿している。
MQ9を格納するコンテナは、異名リーパー(死に神)を連想させる「カスケット」(ひつぎ)と称していた。10月以降は鹿屋基地内での自衛隊員とのソフトボール交流や体育館改修、MQ9の機材搬入も公開した。
初めて格納庫でMQ9を組み立てる作業は4分にわたって紹介した。チームの指揮官は別の動画で装備がそろった日付に触れ、「重要な1日」と強調。この投稿の翌日、機体が初めて基地の駐機場に現れた。
機体の組み立てが完成したことについて、九州防衛局は「米軍から聞いていない」とした。
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米軍機の飛来が相次ぐ中、大型の格納テントが立つなど基地内の光景も徐々に変わった。10月半ば、米海兵隊の大型輸送ヘリコプターが着陸。駐機場に降り立った海兵隊員に、無人機部隊の空軍兵が近づいて雑談していた。
ヘリは給油を受けて飛び去った。自衛隊と米軍は日米物品役務相互提供協定(ACSA)に基づき、燃料などを融通し合う。本土南端の航空基地の鹿屋は、全国の自衛隊が提供した総数のうち3割(20年度)を占める要衝だ。
中国を念頭に東シナ海の監視強化を進める中、陸海空の垣根を越えた日米の連携はさらに加速する。しかし、ある自衛隊関係者は「ACSAでも米軍の情報は全然入ってこない」とこぼす。対等な関係で情報共有しているとは言いがたい。
鹿屋の無人機運用で駐留する米軍関係者は150~200人程度とされる。実際に何人が鹿屋で暮らしているのか、自治体は今も把握できていない。
(連載「安保激変@鹿屋 米軍がやってきた」より)
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November 29, 2022 at 05:30AM
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米軍輸送機で鹿屋にやってくる大型コンテナと軍関係者。飛来情報は「その日に来る」、詳細は「米軍の運用」を理由に答えない | 鹿児島のニュース - 南日本新聞
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